ビューティ情報『日本人に多い「過剰適応」とは?精神科医・名越康文先生が解説』

日本人に多い「過剰適応」とは?精神科医・名越康文先生が解説

要因はひとつではありませんが、日本人の2~3割が該当する“過剰適応(症候群)”の人は、心に闇を抱えやすい傾向にあります。過剰適応とは、まわりの顔色(環境)が気になり、まわりに合わせようとするあまり、自分を押し殺してしまうことをいいます。日本人ならではの気配り気質とは異なるもので、幼少期に親と無条件の信頼関係が築けなかった、思春期に受けた大きなトラウマから立ち直れないでいるなど、別の理由が存在することが多いのです」(名越先生・以下同)

この過剰適応は比較的、女性に多くみられるという。「一般的に女性のほうがコミュニティーへの参加数が多いうえ、社会的な制約もあるぶん、より人の目を気にしてしまうのかもしれません」と、名越先生も、女性が特に心に闇を抱えやすいことを危惧する。

「まわりをつねに意識し、まわりに同調しようと気を張った状態は、当然、消耗しやすいといえます。これが長く続くと、自律神経のうちのリラックスをつかさどる副交感神経のパワーがなくなり、心身が緊張した状態から解放されなくなります。すると今度は、質のよい睡眠がとれず睡眠不足になり、心身の疲れもとれなくなるわけです。集中力が落ちて仕事や人付き合いが軽やかにこなせなくなり、自信がなくなり、自分自身を含め、人を信じられなくなってしまう。

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