肌の大敵である“糖化”とは?アンチエイジング界では新常識に
たとえば、食パンはそのままで食べると1食相当のAGEは7KUだが、トーストにすると25KUとなる。マグロの刺身は705KUでも、焼くと827KU、さらに醤油につけた照り焼きにすると4,602KUに跳ね上がる。
「AGEに関して言えば、意外かもしれませんが、白米や食パンの数値は低めです。タンパク質については同じ食材でも調理法によって数値が大きく変わってきます。乳製品の場合、牛乳やヨーグルトはAGEの数値が低いのですが、パルメザンチーズやクリームチーズは高くなります。これも意外に思われるようですが、アルコールも糖化の概念からみると悪くありません。特にワインや蒸留酒はKU値が低いです。もちろん飲みすぎには注意が必要ですが、1日グラス1杯程度であれば、お好きな方にはオススメしています。
ただし、おつまみにはAGEの高いものが多いので、野菜スティックなどAGEの少ないものを選ぶようにしてください」
ほかに、紫外線を浴びることでAGEを体内に取り込んでしまうこともあるそう。糖化が進んだ結果としてわかりやすいのが、シミ・シワなどの皮膚の老化。シミは糖化が表面化したもので、シワは細胞に弾力がなくなった結果として現れる。