BMI、血圧…医師が解説する健康診断”ホントの正常値”
メタボの基準として、おなかに内臓脂肪がどれくらいついているかを知る指標として、特定健診で測定されている腹囲。
「国際的に腹囲はウエスト(肋骨と腸骨の間)を測ることになっています。しかし、特定健診では男女とも、へその周囲を測ることになっている。女性の場合、へその位置に腸骨があるため、内臓脂肪ではなく、骨盤の大きさを測ってしまっているのが、決定的な間違い。腹囲が基準値以上でも100センチ未満なら気にする必要はありません」
■BMI(特定健診の基準値=18.5~24.9/大櫛先生による55~59歳女性の基準値=16.9~26.9)
肥満の程度を表す指数で、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で導き出される。国の指針では、BMI25以上は「内臓脂肪蓄積リスク」として、保健指導の対象となる。
「国際基準ではBMIが30以上で肥満。これを超えない限り、肥満の心配はしなくて大丈夫です」
さらに驚くことに、大櫛先生が福島、神奈川などで10年間の追跡調査をしたデータでは、小太り(BMIが25~29)の人がもっとも長生きという結果が出ているのだという。
「病気になったとき、最終的にものを言うのは体力。