2019年7月7日 11:00
89歳ベンチプレス選手「トイレで立てなくなり、競技を始めた」
体力づくりにベンチプレスを選んだのは、「主人がやっていたから」。しかし、ともにトレーニングに励んだご主人の肇さんは3年前に他界してしまう。
「主人は私の先生でしたから納棺のときはトレーニングウエアを着せました」
と目を伏せたのは一瞬。奥村さんは笑顔に戻り、こう続ける。
「主人は旅行へ行っていると思っています。毎朝、彼のコーヒーも入れ、『寂しいけど、まだ迎えに来ないでね」と語りかけています」
奥村さんの当面の目標は、東京オリンピックの聖火ランナーになること。こうして目標を持つことも、生きる原動力になっている。
「誰しも年は取るけれど、精神的には年を取りたくないと思っています。
毎日『今日はどんな人に出会えるだろう』と朝になるのが楽しみ。青春時代よ、いつも!」
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