美智子さまもされたがん手術「年齢や部位で避けるべきときも」
(中川先生)
逆に、高齢であっても手術という選択が適切な場合も。
「乳がんの手術は、おなかを切るわけではないので、体への負担が少ない。そのため高齢者であっても、健康状態がよければ、手術をしたほうが完治や再発を防げるなどメリットが大きい」(中川先生)
美智子さまのご決断は、医師との話し合いのうえ、最善の方法を選んだことがうかがえる。
最後に田村先生が語る。
「高齢者のなかには、すごく元気な人もいれば脆弱な人もいます。同年齢でも個人差がとても大きい。さらに、若い人のがん治療は、根治や長期延命が目的ですが、高齢者の場合には“残された人生をどう過ごすか”ということが重要な要素になってくるのです」