お笑い芸人・ヒコロヒーがスタジオMCを務める、CBCテレビのドキュメント番組『ハートフルワールド』の16日放送回(後5:00~5:30※東海ローカル)は、中部地方最大の歓楽街・名古屋の錦三丁目、中小「錦三」(きんさん)で働く女性たちの思いに迫る。ディレクターが“ハートフル”を探して1人でカメラを持ち、今回は「錦三」へ。会員制の高級クラブ、24時間営業の託児所、そして風俗街などがある夜の街が舞台となる。30年働くラウンジのママは「ステージ4の乳がんなんです」と明かす。乳がんは4年前に見つかり、全身に転移したという。 それでも抗がん剤治療をしながら仕事を続けるその理由が語られる。TVer見逃し配信あり。■ヒコロヒー収録後コメント>神社にお参りに行っているママの服装が印象的でした。 どんな状況であろうと逞しく生き抜いていく姿は見どころがたくさんありました。 雑多な街やからこその物語というのがあるもんやなあと思いました。
2024年03月13日2月19日と2月27日の2DAYSで開催された「JAPAN FEMTECH SUMMIT2024」。フェムテックアンバサダーとして活動する人や企業・地方自治体でフェムテックを推進する人々が集まり、「フェムテック」についてさまざまなディスカッションが繰り広げられました。フェムテックとは、女性特有の健康問題や課題を解決するために生まれた商品やサービスを指します。「フェムテックを学ぶ日」にちなんで2月19日に開催されたDAY1はフェムテック事情や行政の取り組みなどについて、オンラインで配信。そして2月27日は東京ミッドタウン日比谷 BASE Qのリアル会場とオンラインで15:00~20:00に渡り、多角的な視点から女性の活躍促進やフェムテックの重要性が発信されました。中でも働く女性に焦点を当てた、DAY2 第一部の様子をレポートします。■良質な情報が満載。「JAPAN FEMTECH SUMMIT2024」DAY2 第一部昨年に続き、2回目の開催となった「JAPAN FEMTECH SUMMIT」。日本フェムテック協会 代表理事の関口由紀さんが開会挨拶を務め、今年のテーマ「フェムテックの力でウェルビーイングな社会を創る~社会、国、企業、個人のフェムテックギャップを埋める!~」を発表しました。まだまだフェムテックへの意識は組織間や個人間でギャップがあり、「社会や国の成長のために必要なのは、良質な情報。本日はじっくりと聴いていただき、良質な判断ができる情報を得ていただきたいです」とお話されました。最初に「グローバル社会からみた日本の女性活躍~フェムテックの視点から~」というテーマで基調講演を行ったのは、MPower Partners Fund L.P. ゼネラル・パートナーのキャシー 松井さん。元ゴールドマン・サックス証券会社日本副社長およびチーフ日本株ストラテジストで、1999年より「ウーマノミクス」を提唱してきた方です。証券会社で働き詰めだったキャシーさんは36歳で乳がんを経験し、回復後は専業主婦になる選択肢もありながら復職を決意。「あなたが選ぶ道が幸福に繋がれば、その幸福が家族に伝わる。あなたが不幸であれば、その不幸が家族全員に伝わる」という義母からのメッセージが心に響き、自分らしくいられる職場へと復帰したそうです。そして乳がんを乗り越えたキャシーさんは同僚から自身や家族の病気の相談を受けるようになり、皆に「希望の光」を与えました。キャシーさんから学んだことは、「働く女性の健康は、みんなの健康」ということ。女性のウェルビーイングやエンゲージメントの向上は企業の競争力を高めることにも繋がり、投資家からの目線で見ても、そういった点を重要視する会社が生き残っていく、と伝えてくれました。■女性が幸福に働くためには? 多彩な視点から繰り広げられるセッションここからは日本フェムテック協会 理事の高橋ゆきさんがファシリテーターを務めるセッション「働く女性のウェルビーイング調査からみたフェムテックの必要性」のPart1が開催され、EYJapan株式会社 CTWOの永吉正郎さんと予防医学研究者の石川善樹さんが登壇。最近よく耳にする「ウェルビーイング」とは、1946年に世界保健機関(WHO)が設立された時に初めて使われた言葉です。石川さんによるとウェルビーイングは「生活満足度」と訳されることが多く、全国的には20~30代日本女性はウェルビーイングが低いそう。「ウェルビーイング向上のためには、自分自身のご機嫌をとり、笑顔でいることが大切です」と教えてくれました。Part2では日本フェムテック協会 代表理事の山田奈央子さんがファシリテーターを務め、EYJapan株式会社の松浦義正さんを迎えてセッションを開始。昨年のJAPAN FEMTECH SUMMITで「働く女性管理職は幸せかどうか?」という議題が上がり、それを複合的サービスを提供するプロフェッショナル・サービス・ファームであるEYJapan株式会社内で1年間かけて調査し、その結果を発表してくれました。社内アンケート調査の結果、「幸福で豊かに働けていると感じていますか?」という質問に対し、女性社員の4人に1人は「幸福で豊かに働けていない」という回答があり、さらに女性管理職はその割合がさらに増加。その理由を深掘りすると、「家庭・家族の制約」があるということもわかったそうです。今後、EYJapanでは社員と社員のパートナーも含めた座談会を行い、社員がより幸せに働けるよう取り組みを行う予定ということでした。そして株式会社morich 代表取締役の森本千賀子さんがファシリテーターを務めた最後のセッションは「企業におけるフェムテックと女性活躍推進」。ライオン株式会社 CoCoRe事業オーナーの松木麻依子さん、BIPROGY株式会社 marbleMe事業責任者の鬼武辰憲さん、産経新聞社 メトロポリターナ編集長の日下紗代子さんを迎え、フェムテックを展開する事業者やフェムテックについて発信するメディアとして、それぞれの立場でディスカッションが行われました。特に印象に残ったのは働く女性のためのデジタルサードプレイス「marbleMe(マーブルミー)」の利用者の変化。marbleMeは女性特有の健康課題解決を対話でサポートする企業横断型コミュニティーで、普段は会社で言えないような悩みを打ち明けられるのが特徴です。鬼武さんによると利用者は組織や地方など閉鎖的なコミュニティを抜け、デジタル上で客観的に自分の環境を分析することができるため、自己肯定感が上がる人が増えたそう! まさに、フェムテックの力でウェルビーイングな社会を作っている一つの事例です。DAY2の第二部では認定フェムテックエキスパート(日本フェムテック協会認定資格2級)を取得されている、タレントの伊藤千晃さんも登壇し、大成功で幕を閉じた「JAPAN FEMTECH SUMMIT2024」。良質な情報は、女性はもちろんのこと、ジェンダー問わずウェルビーイングな社会を作る上で大切だと教えてくれました。働き方や生き方が多様化している現代からこそ、さまざまな情報を得ることが、自分らしく生きるヒントになりそうです。・日本フェムテック協会HP:(撮影・取材・文:小浜みゆ)
2024年03月11日「全国の県庁所在地における食料品の購入額がわかる総務省の『家計調査』を見ていくと、都道府県ごとの健康格差が見えてきます」そう語るのは、総合内科医で秋津医院の秋津壽男院長。そこで本誌は、2月6日に発表された2023年の家計調査、なかでも健康的といわれる食品(豆腐、さば、コーヒー、野菜)と、取りすぎはNGといわれる食品(カップ麺、炭酸飲料、食塩)の都道府県別の購入額を中心に検討。女性の「65歳からの平均寿命」(65歳まで生きた人の平均寿命)のランキングを作成し、健康状態の地域差を探ってみた。注目したいのが「65歳からの平均寿命」で1位となった沖縄県。「沖縄県は女性のがんの罹患率がもっとも低く、国立がん研究センターの調査(2019年)では、とりわけ女性のがん死亡数が最も多い大腸がんとその次に多い肺がんの罹患率の低さは全国トップ。そんな沖縄県は豆腐の購入額が全国1位です。沖縄の豆腐は濃厚で硬い島豆腐で、炒め物やみそ汁の具として多く摂取されています。豆腐に含まれる大豆イソフラボンは女性ホルモンと似た働きをして健康をサポートします。大腸がんや肺腺がん、乳がんのリスクを下げる研究も報告されています」(秋津先生、以下同)沖縄県の女性は、過去1年間にウォーキングか軽い体操をしたと答えた人の割合が全国2位と、日ごろから体を動かしているようだ。その一方、沖縄特産の島豆腐は塩分が多く、また沖縄の食塩の購入額も7位。塩分摂取量の多さは、心筋梗塞や脳卒中など血管トラブルの病気を招くという。■島根県は100歳以上の人数が現在まで11年連続で日本一女性の「65歳からの平均寿命」で2位となった長野県は、健康長寿県としてすでに知られている。「長野県は、野沢菜漬けなど塩分の高い食材が多く塩分摂取量が多いのが特徴。かつては脳卒中が多いという問題を抱えていました。現在でも食塩の購入額は全国3位ですが、体内の塩分を排出してくれるカリウムが多い野菜の摂取量を増やす県・自治体の取り組みが功を奏しているようです。『国民健康・栄養調査』でも野菜摂取量では長野県が抜きん出て高い。日ごろからふんだんに野菜をとり食塩摂取量の多さを打ち消しているのです」3位となったのが島根県。厚生労働省の住民基本台帳によると100歳以上の人数は現在まで11年連続で日本一。100歳以上の9割近くが女性という長寿県でもある。「寝たきりや介護を受けずに健康的に暮らせるまでの年齢を意味する健康寿命でも女性が6位と全国トップクラスの島根県では、さばの購入額が全国2位。さばには血液をサラサラにするオメガ3脂肪酸のDHAやEPAが豊富。中性脂肪値の低下や認知症予防効果だけでなく、糖尿病や心臓病のリスクを低下させるという研究結果も。また肝機能を高めるオルニチンが多いシジミの購入額も日本一。島根県の女性の糖尿病や肝疾患の死亡率が顕著に低くなっていることと関係しているようです」ちなみに健康寿命で3位にランクインしている宮崎県(「65歳からの平均寿命」では22位、以下同)はさばの購入額が1位。青魚の血液サラサラ効果が健康状態の改善に深く関わっているようだ。また健康寿命で2位の山梨県は、食事時間がもっとも長い。スローライフが影響しているのかもしれない。平均寿命で2位の滋賀県(8位)は、喫茶文化の影響があるという。「滋賀県はコーヒーの購入額が1位です。クロロゲン酸のポリフェノールが豊富なコーヒーは、心臓病や脳卒中、呼吸器疾患の死亡リスクを下げることが明らかになっています。また大腸がんや肝がんの予防効果も報告されています。コーヒーを飲みながら人とおしゃべりすることも多いはず。コミュニケーションをとることで社会性が高くなり認知機能が低下しにくい効果ももたらしてくれるのです。また、滋賀県はがん死亡の7割以上占める大腸、胃、肺、肝臓、乳がんの5大がんの罹患率や死亡率も低く抑えられています。女性の喫煙率や肥満症有病率が低く、さらに鮒寿司や漬け物など発酵食品文化が腸内環境を整えているのでしょう」一方、岩手県(42位)は「国民生活基礎調査」(2019年)によると、糖尿病の患者数が3位、脳卒中の患者数が1位に。そんな岩手県では炭酸飲料の購入額が日本一。「英ケンブリッジ大学の研究チームが、糖分が多い炭酸飲料を多く飲む人は糖尿病になるリスクが急上昇することを報告しています。また、血糖値が上がると血管トラブルが増加。脳卒中などの危険性が高まります。糖尿病予防には炭酸飲料を控えつつ、運動を心がけることが大切です」■ワースト1位の青森県も“だし活”など改善が期待餃子の町として知られる宇都宮市がある栃木県は「65歳からの平均寿命」でワースト3位。とはいえ、健康寿命では7位。年をとっても元気に活動し、寿命が尽きたらあっさり死ぬ“ピンピンコロリ”が多いことを示しているようだが。「日本高血圧学会が2022年に公表した調査によると、10万人あたりの高血圧症患者数で24625人ともっとも多かったのが栃木県の女性です。厚生労働省の2015年の調査では脳卒中による女性の死亡率が2位。とくに血圧を上昇させる冬場に脳卒中の患者が増えることもあり、関東地方にありながら、東北地方なみに気温が低下するにもかかわらず、寒さに対する油断があると指摘されています」栃木県は、野菜の摂取量が少ないわけではないが、ドレッシングの購入額が日本一。餃子にたっぷりしょうゆをつけたり、サラダには大量のドレッシングという食習慣をあらためたほうがいいようだ。ワースト2位の福島県も、女性の高血圧疾患の患者数が栃木県に続いて2位になっている。「福島県は、心筋梗塞による死亡率が高いのですが、高血圧とともにメタボリックの問題も。『国民健康・栄養調査』(2016年)で、肥満度を示す平均BMI値が、福島県の女性が全国ワースト1位。運動していない女性も多く、血管に負担をかける肥満の解消を心がけたほうがいいでしょう」ワースト1位だったのが青森県。女性の全がんの死亡率がもっとも高く、脳卒中による死亡率も3位。「青森県はカップ麺以外にもハム、ソーセージなどの加工肉の購入額が全国1位。どちらも取りすぎると塩分過多になってしまいます。また、「過去1年間にウォーキング・軽い体操をした」女性の割合もワースト1位。「65歳からの平均寿命」でワースト2位の福島県も、ウオーキングの項目でやはりワースト2位であることから、運動することは、長命を保つためには重要な要素といえるでしょう。とはいえ青森県では短命県を返上する活動として、塩分を控えてだしで味つけをする“だし活”などが浸透。野菜の摂取量も増えてきており、今後は改善も期待されています」あなたが住む都道府県の健康状態をチェックしてみよう!
2024年03月08日がん闘病から復帰したバブルガム・ブラザーズのブラザー・コーン(68)が6日までに自身のインスタグラムを更新。タレントの中居正広(51)からお見舞いが届いたことを報告した。ブラザー・コーンは昨年8月にステージ2の乳がんを公表し、治療に専念。左胸乳房切除術を受け、今年1月30日に仕事復帰を報告した。インスタグラムの投稿で、ブラザー・コーンは「中居正広からお見舞いが届きました。笑。ダイキンの空気清浄機と手紙。昔、一緒に番組やったり、プライベートで飲みに行ったりしてたかわいい後輩なんです」と紹介し、「コーンさん空気を少しキレイにしましょう中居正広」と直筆の手紙の写真をアップした。「こうやってわざわざ今の俺にこんな事をしてくれるなんてうれしい限りだよ。泣くよ。笑」と心境を吐露。「今やもう日本のトップMCになっちゃいました。中居は優しいやつだな。この清浄機で空気の綺麗なところで毎日、癌(がん)張るよ。中居、マジでありがとなぁ。近々又昔話で盛り上がろ。感謝、感謝、感謝」と謝意を記した。この投稿に「インフルもコロナもまだまだ流行ってるので空気を綺麗にするの大事ですね。ナイスな贈り物です」「全て総長の人柄です」「中居君素敵ー Kornさんへの気遣いうれしいです」などとコメントが寄せられた。
2024年03月06日40代後半の私。年を重ねるにつれ、健康への心配ごと、体に注意を払うことが増えてきました。「乳がんのリスクが上がる」ということもその1つ。しかし、そのリスクに対し「わが家は『がん家系』じゃないしね」と、すっかり油断していました。この話は、私が思いがけず乳がんになり、検診を通して「早期発見! 早期治療!」に運良くつながった体験談です。まじめに受けていた定期検診国の指針で「40歳以上の女性は2年に1回、マンモグラフィー検査による検診が適切」と定められていて、私の住む市町村でも40歳を迎える年になると「乳がん検診の案内」が届きます。その初診で医師は私の胸を見て「乳房(にゅうぼう)は、念のため、1年に1回の検診を受けたほうが良いですね」と診断され、それからは毎年決まった時期に、乳がん検診を受けてきました。苦手なマンモグラフィーの頻度が増えるのはすごく嫌でしたが、それでも毎年検診の時期になると「そろそろ予約を入れなくちゃ」と、かかりつけの乳腺クリニックの電話帳を開いていました。「コロナ禍でもがん検診を受けよう! 」と叫ばれた2021年。40代になり6度目の秋も、私は恒例の乳がん検診を受けていました。乳房専用のX線撮影装置、マンモグラフィー。2枚の板で乳房を挟まれ、ぺっちゃんこにされる強い痛み。技師さんにやさしく励ましてもらいながら、涙目になりつつ必死で耐えました(痛みの程度はさまざまで、まったく痛くないかたもいると聞きます)。あれ?今日はいつもと違う撮影が終わって「今年も乗り切った! これでまた1年、放免だー! !」と喜んでいた矢先。所見を聞くために診察室に入ると、先生が「気になる部分があるから、今日はそこを『細胞診』するね! 」と初めて聞く検査名を口にされました。「え? 何それ? ? 」とびっくりしている間に準備が整い、先生から「ちょっと痛いよ〜」と声をかけられ、注射器のようなもので乳房から細胞を取る処置がなされました。「ひー、めっちゃ痛い(泣)」「診断結果は1週間以上空けて、また来院してね」と案内され、その日はクリニックをあとにしました。そのころ、私の仕事は繁忙期に入っていました。緊急事態宣言明けの秋、一気に動きだした世の中。仕事に家事に育児にと、例年よりも「ハードだな! 」と感じる日々を、慌ただしくこなしていました。「この忙しい状況でまた通院……タスクが増えるの、困るな」「きっと検査結果は何ごともないに違いない」と信じ、気楽に考えていました。総合病院へ転院を勧められるそして迎えた再診の日。診察室に呼ばれ、先生から「次の段階『針生検』という精密検査が必要です。このクリニックでもできますが、もし、さらに検査が必要になったとき、機器がそろっている総合病院に行くことになります。この段階でそちらに移る紹介状を書きましょうか?」と伝えられました。今回で終わると思っていた通院。「次の段階へ? しかも大きな病院? ?」背筋に冷たいものがすぅっと走り、内心かなり動揺していましたが「早く決断しなくちゃ」と、紹介状を作成してもらうことにしました。先生に指示された看護師さんが「総合病院の乳腺科はすごく混んでいるから、すぐに初診の予約を取りましょうね」とその場で電話を入れてくださったのが心強く、そして温かく感じられ、印象的でした。私が紹介されたのは、さまざまながんの診断・治療にあたっている国指定のがん診療拠点病院。調べてみると乳腺科に力を入れていることがわかり、不安の中にも「頑張って行ってみよう」というポジティブな気持ちが生まれました。見つかってしまった…!左胸に乳がん総合病院に転院して1カ月がたち、私は診察室で、やさしい口調の穏やかな主治医の先生と向き合っていました。検査結果の画像データが映し出されたパソコンの画面を見ながら「詳しく調べていた左胸のここの部分、乳がんと診断されました」と、告知を受けました。先生が手書きの図解で丁寧に説明してくれるのを目で追いながら、頭の中では「告知をひとりで受けるって寂しいな……」「今ごろ夫が心配しているな……入院となったら負担をかけるな……」「仕事のスケジュールどうしよう。お休みをもらうしかないよね……」と考えをぐるぐると巡らせていました。最初は「がんになった自分」「周りに迷惑をかける自分」にショックを受けて落ち込んでいました。友人に報告すると「がんは残念だけど、見つかったことはよかった。がんになるのは仕方がない。検査して、見つけて、早く治療することだよ! 」と力強い言葉。「本当にその通りだ。もし乳がんが見つかっていなかったらと考えたほうがすごく怖い」と、ハッとしました。それからは「これでよかったんだ」と、入院、手術、治療に対し少しずつ肯定的な気持ちになり、前向きに進むことができました。私の入院は、年末年始をまたいだ12日間でした。手術は全切除(全摘出)術で、左乳房を喪失。この先数年間にわたる、ホルモン療法剤の服用開始。そこで生まれた不安や戸惑いは、そのつど納得がいくまで調べ、考え、一つひとつを乗り越えていきました。そして今、家族や友人、職場の人、医療スタッフさん、たくさんの方にサポートしてもらいながら、無事に日常生活を送っています。まとめ乳がんの発症ピークは、40〜50代の働きざかりの世代といわれているそうです。その乳がん患者さんとお話をする機会がありました。私と同じく働くママ、その上介護も加わった方、がん診断への恐怖心……受診をためらったさまざまな理由を聞きました。私はたまたま、がんの発生と検診のタイミングが合い、早期治療へつなげることができました。もし忙しさにかまけて検診に行っていなかったら……今とは違った状況になっていたかも知れません。全面的に協力してくれ、寄り添ってくれた夫。子どもながらに考え、励ましてくれた息子。家族とともに過ごせる時間に感謝し、これからも大切な人たちと一緒にいられるよう「体を大切にしていこう」と、思いました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/黒田あいみ先生(Zetith Beauty Clinic 医師)美容外科、美容皮膚科、予防医学(栄養療法)、アンチエイジング専門医。Zetith Beauty Clinic 、東京美容外科沖縄院にて勤務。トライアスロン日本代表の経歴を持ち、⾃分がアスリートであることも⽣かしつつ、美と健康のスペシャリストとして「中からと外からの美と健康」を信念に、外から(美容医療)だけでなく、中から(分子栄養学、予防医学)の美と健康の権威として多くの文化人、芸能人、アスリートからの信頼も厚い。著書に、「中田敦彦のYouTube大学」でも紹介された「アスリート医師が教える最強のアンチエイジング」(文藝春秋社)がある。イラスト/サトウユカ著者/ショコカ(47歳)夫と小学1年生の男子の3人家族。産後の体形が戻らず、コロナ禍でさらに体重増加したのが悩み。日課は朝のラジオ体操とプロテイン飲料、夜は糖質ゼロのビール 。アラフィフの体とうまく付き合うため、仕事と家事のバランスを模索中。
2024年03月04日お笑い芸人・藤井隆、タレントの井上咲楽が司会を務める、ABCテレビ・テレビ朝日系『新婚さんいらっしゃい!』(毎週日曜後0:55)の3日放送回では、愛知県に住むカップルが登場する。夫は建築関係の会社で事務の仕事に就いているが、一方妻は、昨年まで働いていたが、乳がんが発覚して退職。今はステージ4で肺に転移もあり、主治医から治すのは難しいと言われているが、頑張って治療を続けている。今回、出演を希望したのは、妻にとって大好きな祖母が、番組の大ファンだったから。妻も幼い頃から番組を見て育ち、大きくなったら必ず出たいと願っていた。妻の祖母も、この日、観覧へ。「病気にはなったが、結婚できて、こんなにも幸せなんだと皆さんにも知っていただけたら」と語る妻に、スタジオ中から大きな拍手が起こる。出会いは2年前。就職支援センターに通っていた妻が、同じく職探し中だった夫を見かけ、キリッとした瞳に一目惚れ。ある日、「子ども関係の仕事に就きたいんですぅ」と話しかけてきた妻の声がとてもかわいく、夫も胸キュン。「実は僕、大学で教員免許も取っていて、子ども関係の仕事にも興味があるんです」と返して急接近し、食事の約束にこぎつけた。しかし初デートですでに夫への好意があふれてしまった妻は、お店に着くやいなや、「いま、好きな人いるんですか?」と暴走。不意打ちをくらった夫は混乱しつつも、妻のことが好きだと告白。うれしさのあまり、妻の頭も真っ白に…。料理が運ばれる前に交際が決まり、胸がいっぱいで2割も食べられなかったという。その2日後には映画デートへ。帰り道、夫が立ち止まり、「キスしませんか?」とド直球の誘い。妻は生まれて25年間、1回もキスをしたことがなく、目を開けるべきか閉じるべきかもわからない…。その緊張っぷりから、MC藤井に「ロマンチックコメディー」と表された初キスの模様を、スタジオで再現。「おばあちゃんの前で何やってんの!?」と呆れられる結末に。やがて仕事も見つかり、1年半が経った頃、妻が胸に違和感を覚えて病院へ。突然、乳がんを告げられ、悲しみのどん底に突き落とされる。病院のロビーで号泣しながら、「ステージ4で、もう治らないんだって」と夫に報告。彼からは言いにくいだろうから、自分から別れを告げなければと考えた妻だったが、夫はすぐさま「結婚しよう」とプロポーズ。妻のそばにいて、力になりたいと心を決めた。それから1ヶ月後の2022年11月、急ピッチでつくりあげた結婚式で永遠の愛を誓った2人。夫の存在のおかげで、妻は治療にも前向きになれたという。互いに支え合う新婚生活。夫の帰宅時間になると、妻は玄関で待ち構えておくのだとか。「犬やんか」とツッコまれるも、実際、妻の隣には飼い犬のダックスフンドが…。夫の帰宅時、「ワンワンワン!」と吠えると、夫は先に愛犬のもとへ。嫉妬した妻は、負けじと「ワンワンワン!」と喜びをアピール。妻が愛犬に勝てば「ダックチュ▼」とキスするまでが、一連の恒例行事になっているのだとか。まだまだ続くラブラブエピソード。しかしどうも夫の愛情表現が変で、妻が自宅でスカートを脱ごうとすると、すぐさま寝転がり…。その再現に、「今日は感情の起伏が激しい!」とMC藤井。「笑顔の時間を大切にしたい」という2人から、幸せのおすそ分けをたっぷりもらえた回だった。
2024年03月02日元おニャン子クラブのメンバーで、現在は参議院議員の生稲晃子氏(55)が29日、自身のインスタグラムを更新。40代で発症した乳がん手術から10年を経過した心境について明かした。投稿は、「手術後10年を経過された方」に届けられる定期健診を促す手紙の写真を投稿。40代で乳がんを発症した生稲は、手術から10年が経過。手紙には「無事10年経過、おめでとうござます。そして、これからのあなたの健康に乾杯!」とメッセージが添えられている。生稲は写真とともに「これからも検診をしっかり受け、健康に気をつけていきます」とコメント。続けて「乳がんの告知、そして2度の再発はとても怖かったです」と当時の心境を吐露しながらも「でも今、元気に生活できていることに感謝しています」とつづった。また「2人に1人ががんになる時代です。。でも、医学の進歩により、早期発見、早期治療なら、治る可能性が高くなり、その確率は約9割だそうです!皆さんも、大切な命のために、定期的な検診を受けてくださいね」と呼び掛けた。この投稿に対してユーザーから「術後の経過も良いようですね」「無理せず、これからも労わりつつ頑張って下さい」「再発しませんように」など応援コメントが多数。同じく乳がんと診断された人からの声も寄せられていた。生稲は、2011年に乳がんと診断され早期発見だったことから、主要部分のみを切断する手術を受けた。翌12年にがんが再発しその時も乳房は温存、しかし13年に2度目の再発がわかり、右乳房を全摘出。そして15年11月に闘病生活を続けていたことを公表し、それまでに5度の手術を受た。
2024年02月29日「がん検診を受けましょう」。テレビなどでよく耳にすることもある言葉でした。受けたほうが良いとわかってはいても、なんとなく「自分は大丈夫」「忙しくて時間がない」といった理由で受診のタイミングを見失っていました。しかし、なんとなく受けたがん検診で病変が見つかり、手術まですることになってしまったのです。今回は私が体験した、検診から手術までのエピソードをお話しします。きっかけは節目の年の特定健康検査40歳になる年の春、厚みのある1通の封書が届きました。それは加入している健康保険組合からの「特定健康診査のお知らせ」でした。特定健康診査とは、40~74歳の人を対象とした、生活習慣病の予防や早期発見を目的とした健康診断のこと。「いろいろとガタが出てくるお年ごろだしなぁ……」なんてどこかひとごとのように思いながら冊子を開きました。読んでみると、この健康保険組合では健診は基本的に無料で、乳がん検診と子宮頸がん検診も初回は無料で受けられるとのこと。子宮頸がん検診は過去に数回受けたことがありましたが、乳がん検診は怖さもあり未受診のまま。いつかは受けないといけないと思っていたし、節目の年に良い機会かもしれない……と、前向きな気持ちで健診と2つのがん検診を受けることを決めました。オプションで受けた子宮頸がん検診特定健康診査は一般的な身体測定や血液検査、心電図検査などから始まり、胸部X線検査、オプションのがん検診へと進みます。健診バスの中に婦人科の診察台やマンモグラフィーの機械があることに興味を覚え、少し楽しい気持ちになりながらすべての健診を終えました。それから約1カ月後、健診結果が届きました。「まぁ何もないでしょ?」と思いながら読み進めると、赤文字で「要精密検査」の文字が。ドキッとして項目を見ると「子宮頸がんHSIL」と書かれています。すぐにスマートフォンで検索。そこには「高度病変」「中等度~高度異形成」「上皮内がんの疑い」という聞き慣れないながらも、何か大変なことになったと感じさせる文字が並んでいたのです。そもそも子宮頸がんとはHPV(ヒトパピローマウイルス)への感染から発症するがんで、HSIL(高度扁平上皮内病変)とは前がん状態、すなわちがんに進行する手前の状態のことを指すようです。つまり自分はがんの1歩手前の所にいる……この事実にしばしぼう然としました。すぐに夫に報告し、再検査を受けることに。「コルポスコープ診」を受けた結果はやはり「HSIL/高度異形成」という診断でした。高度異形成は治療の対象となるため、手術をすることが決まりました。疑問に感じていたのは、3年前の妊娠中に受けた検診では異常がなかったのに、そんなに急に進行するのか、ということ。これに対しては医師に「進行が早い場合もあるし、前回検査時に病変はあったものの、検査のために取った細胞にたまたま異常が見られなかったのかもしれない」と教えていただきました。軽度~高度異形成の状態からがんへは、数年から数十年という年月をかけて少しずつ進行するそうです。私の場合もいつHPVに感染したかはわかりませんが、ある程度時間をかけて病状が進んでいたと考えられます。この間、自覚症状はありませんでした。また、普段から生理周期はおおむね一定で、生理痛やPMSに悩むこともなかったため、まさかこういった病気になっているとは思ってもいませんでした。全身麻酔で手術~定期的な検診へ手術名は「子宮頸部円錐切除術」。2泊3日の入院で、全身麻酔をかけて子宮頚部を円錐型に切り取ることになりました。入院はお産のときにしか経験がなく、もちろん手術も初めて。病変部はきちんと取り切れるのだろうかという心配や、全身麻酔に一定のリスクが伴うことへの怖さがありました。また、子どもは私がいない状態で夜を過ごしたことは1度もありません。たった2晩とはいえ、子どものメンタルが気がかりでした。子どもには少し前から「この日はママは病院にお泊りだからいないよ」「パパと幼稚園に行こうね」など少しずつ教え、私がいないということを理解してもらうようにしていました。手術時間は約30分。緊張していたものの、麻酔のおかげで気が付いたときには手術は終わっていました。術後数時間は横になったままでしたが、出血や麻酔の後遺症などもなかったため、その後は食事をとったり子どもと電話で話したり、自由に過ごすことができました。術後の状態も良好で、翌日に無事退院。それから1カ月後、切除部分の病理検査の結果を聞くため再度病院へ。ここでも異常は見つからず、治療は完了となりました。今後は経過観察で定期的にチェックしていくことになっています。まとめ子宮頸がんは検診によって早期発見ができ、また予防ワクチンを受けることで唯一予防できるがんだそうです。実際私もがんになる手前で異常を見つけられたため、手術も比較的軽いもので済みました。もし検診を受けず知らないまま放置していたら、気付いたときには病気が進行し、命に関わることになっていたかもしれない……。そう思うと今回検診を受けてがんになる手前の状態で見つかったことは、まさに不幸中の幸いだったと言えます。今後再発しないとは限りませんが、定期的な検診を欠かさず、自身の体に向き合っていきたいと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/ふじたすずこ(40歳)推し(娘)への課金が止まらない。将来は夫と旅行三昧な日々を夢見るアラフォーママ。弦楽器が大好きで、次はチェロを弾けるようになりたいとレッスンを探索中。
2024年02月29日歌手の小林幸子(70)が23日、自身のインスタグラムを更新し、がん闘病から復帰したバブルガム・ブラザーズのブラザー・コーン(68)とデュエットする姿を披露した。ブラザー・コーンは昨年8月にステージ2の乳がんを公表し、治療に専念。左胸乳房切除術を受け、今年1月30日に仕事復帰を報告したばかり。小林はブラザー・コーンの店にジャーナリスト・中村竜太郎氏とともに訪れたという。「幸ちゃんが本当に来てくれるとは、内心疑ってたんだぁ」と歓迎を受け、「今日は記念日だ!!と高級赤ワインをプレゼントして頂きました」「恐縮しまくりながら、直ぐに2人で空けちゃいましたw」と明かした。店には清水アキラと弟子もおり、大盛り上がり。「ライブハウスと化して、清水アキラさんはモノマネやってくれるわ、コーンさんは私とデュエットして、老若男女同窓会」に。「2度も癌に見舞われ、今現在もこれからもずっと治療が続くからこそ、明るくポジティブに生きる事を楽しもうとしてるコーンさん!」「同じ病気の方に、希望を渡し続けて下さいね」と呼びかけた。
2024年02月23日YouTubeに動画を投稿すると大バズり、M-1グランプリで審査員を務めると日本中で物議を醸す。現役バリバリのレジェンド女芸人・山田邦子。短大を卒業してすぐ『オレたちひょうきん族』に抜擢されて以降、常に笑いを楽しみ続けてきた。その一方で、芸能界で苦楽を共にした仲間たちが次々と他界。彼らの遺志を受け継ぎ、後輩たちにも笑いを伝えていく。天国の彼らを笑顔にするため――。(全2回・後編)■一世を風靡した“邦ちゃんブーム”が終了邦ちゃんにとって苦い思い出が残った番組終了直後から、追い打ちをかけるようにレギュラー番組は視聴率が取れなくなった。「ブームが終わったということでしょうね。そりゃあ、そうですよ。裏番組にも出演するような状態でしたから。あんなに出すぎていたら、飽きられて当然です」同時にバッシング報道も目立つようになり、身に覚えのない不倫報道に見舞われることもあった。「ハワイロケの手配をしてくれたりした知人男性ですね。それでハワイまで取材に来たのが、レポーターの井上公造。仲がよかったから“偉いね、ハワイまで来て”という気持ちで、直撃する彼に『バカじゃないの。お前、モテないだろう』って答えたんです」しかし、その罵倒ぶりが報じられ“山田邦子は何様だ”と強烈なバッシング。8年続いたNHKの好きなタレント調査女性好感度1位の座も、’97年には6位、’98年には14位と、急落したのだった。「世の中では“山田邦子は終わった”と言われましたが、私には自信がありました。その後、NHKの好感度調査は組織票が支配するようになり、廃止に。8年連続第1位の記録は生涯抜かれることはなくなりました。私はよいスタッフや友達に恵まれ、妙な団体にも何も所属していないし、このままいい芸をしていれば、またいつかブームが来るって思っていました。それに、忙しすぎてできていなかったことができるようになるって、前向きに捉えられたんです」車の免許を取り、家族旅行にも行った。現在は名取となり、弟子も取っている長唄を習い始めたのも、この時期だ。「忙しかったときは、恋愛もボロボロ。冬の寒い時季に失恋し、道端で泣き崩れて、偶然通りかかった行きつけの寿司店の若いコがコートをかけてくれたことも。あれは恥ずかしかった(笑)」だが恋愛する時間が確保でき、’00年にはテレビの制作会社社長の男性と結婚した。「ちょうど40歳で、2000年とキリがよかったから、なんとなく。それに私よりだいぶ年上だから、早く死ぬって思っていたんです。でも、超健康オタクで、今でも元気。失敗しましたね(笑)」こんな毒を吐いているが、’07年に乳がんが発覚したとき、夫は精神的な支えになったはずだ。「たけしさんの健康番組で乳がん特集をするので出演して、偶然、見つかったんです。最初はがんの知識がないから“死ぬんだろうな”って、出演ビデオテープや衣装など、トラック2台分整理したほど。でも、たけしさんに報告に行って『大当たり賞だな』って言ってもらうと、明るい気持ちに切り替わっていきました」幸いにしてがんは早期。たけしの番組に出演していた名医に診てもらい、入院期間も1週間ほどで仕事も休まずに済んだ。まさに番組出演が命を救ったのだ。治療が一段落すると、がんの講演会を行ったり、がんの知識と理解を深めるためにスター混声合唱団やNPO法人を設立した。「がんになって、180度とまではいかないけど、強くなれたし、その分人に優しくなれました。困っている人がいたら支えになりたいって思えるようになったのは、私も人から支えられたからでしょう」がんをわがことのように心配してくれたのは、事務所の後輩の上島竜兵さんだった。「竜ちゃんはすごく優しくて、がんに関しても、私が大丈夫だって言っているのに、『大丈夫?』って電話してきて、ご飯をごちそうしてくれるんですね。まさか竜ちゃんが先に逝ってしまうとは……」このところ、かつて番組を盛り上げてくれた仲間が立て続けに亡くなり、いかに影響を与えてくれたのかを実感するという。「渡辺徹は、俳優からバラエティ番組に進出して初めての仕事が私の番組で。最初は何もできなくてジャマだったけど、半年もしないうちに、ボケる私に無言でビンタをできるくらいに成長。俳優バカで、亡くなるぎりぎりまで舞台に穴をあけずにやり切る。そのプロ根性に影響を受けました」笑福亭笑瓶さんは、邦ちゃんのほとんどのレギュラー番組で共演していた。「ずっと一緒で、現場から自宅まで、笑瓶ちゃんの車で送ってもらうこともあったから、週刊誌に《ベンツに乗る謎のおかっぱ男性と熱愛》と報じられたり(笑)」笑瓶さんは誰にでも優しく、スタジオの隅にぽつんと一人でいる人を見つけると「どうした、大丈夫か?」と声をかけていた。「私の機嫌が悪くて楽屋でふて寝していると『もうすぐ、本番やで』って入ってきて、『今日はメークの笑ちゃんや』と私の顔にメークを始めるんです。それがおかしくて思わず笑ってしまうと、『じゃあ、立とうか』ってスタジオに連れ出してくれて。笑瓶ちゃんのような優しさは、私には欠けていたから、学ぶものが多かった。だからお葬式で“必ず天国に行くんだよ”ってお別れしたんです」たけしやタモリら先輩や、仲間に助けられて、今の邦ちゃんができあがったのだ。■芸能界で44年、いまだ変わらないもの「鶴ちゃん(片岡鶴太郎)や(寺門)ジモンは『太田プロに戻ってこい』って言ってくれるんだけどーー。戻りません!」邦ちゃんは、キッパリと迷いのない笑顔で語る。’19年、長年修業を積んだ長唄杵勝会の名取の襲名披露の際、誰も太田プロのスタッフが出席しなかったことがきっかけで、事務所から独立したと報じられた。「たしかに、あれは残念なこと。でも、太田プロでお世話になった社長が代わったこともあったから、短大時代、自分一人で活動していた原点に立ち返るタイミングだとも思ったんですね」半年ほどフリーランスとして活動し、今は縁あってスポーツアスリートのマネジメント会社に所属しているが、芸能プロとは違い、かなり自由度も高い。「YouTubeチャンネルを開設して、鬼越トマホークとコラボ動画をアップする機会にも恵まれたんです。それで鬼越の金ちゃんは『オレらは邦子組の若頭』と言ってくれて、若手芸人も紹介してくれるように。ご飯に誘って輪を広げています」かつて、たけしやタモリに憧れ、サポートされた思いがあるからだろう、邦ちゃんは次世代を“おぶって”、お笑いのバトンを引き継ごうとしている。「せっかく知り合えた後輩たちをまとめて、盛り上げていきたい。私は子供に恵まれなかったけど、育てる楽しみは後輩で十分。とくに関東の芸人は、吉本芸人と違って小屋(劇場)を持っていないから、お互いが知り合うきっかけが少ないんです。今後はYouTubeでコラボするだけじゃなくて、ライブを主催するのも面白いかも。私はね、生涯、お笑い好きなおばちゃんなんですよ」そう語ると、邦ちゃんのスマホから電話の着信音が鳴りだした。「もしもーし。え、そうなの。今から?大丈夫だけど、金貸してくれとかは言うなよ!いいよ、じゃあこれから行くよ」どうやら、電話の主に、アポなしで呼び出されたみたいだ。「噂をすれば、鬼越の金ちゃんからでした。テレビ収録中で、突然、出てくれって言われて。まったく!きっとこれから何かやらされるんですよ」その言葉とは裏腹に、後輩たちからの出演依頼を笑顔で語り、邦ちゃんは次の現場へと向かっていったーー。
2024年02月18日40歳のときに乳がんで乳房を全摘後、ホルモン剤治療で寛解し、再発の兆候はありませんでした。しかし、その後に脳出血を起こしました。まひが残り、リハビリを受ける状態でした。無事退院できたもののリハビリは続けねばならず、更年期症状も出てきました。周囲の理解のおかげで穏やかな更年期を過ごせるまでになるまでの体験談を紹介します。コロナ禍の脳出血乳がんで乳房を全摘し、ホルモン剤治療で寛解。その後、コロナ禍で大変だったころに脳出血を起こしました。救急車で病院に搬送され入院・治療を受けましたが、まひが残り、リハビリを受ける状態でした。当時はそんな状態だったので気にしていませんでしたが、ずっと生理が来ませんでした。かなりまひがあって入院中の私にとっては、その時期に生理がなかったことは、ある意味でよかったです。結局、退院の少し前に生理は再開しました。そしてリハビリを継続することを前提に、無事に退院できました。肩が痛くて眠れない。腕が上がらない!退院して、ぼちぼち自宅での生活を始めたころ、体調に明らかな異変を感じました。特に肩を動かしていなくても肩が痛くて寝返りが打てないため眠れず、腕も上がらない状態なのです。動悸や頭痛もありました。さすがに病院に行ったところ、医師には更年期障害と診断されました。しかし、私は乳がん治療でホルモン剤を飲んでいたため、治療はできないと言われました。ちょっと更年期を甘く見ていたので、ショックでした。在宅リハビリのため来てもらっていた理学療法士さんにアドバイスをもらいながら、なんとかやり過ごし、その結果、腕は上がるようになりましたが、更年期に伴って表れるようないろいろな症状に今も日々悩まされ続けています。正直、こんなにつらいとは思っていませんでした。定期的にやってくるイライラや憂うついろいろな体の変化も、更年期だからしょうがないと自分を納得させることはできたのですが、かわいそうなのは家族です。夫と息子がいますが、母親が定期的にイライラしたり、落ち込んだりするのに、訳がわからない状況ではさすがに気の毒だと思いました。そこでまず夫に説明し、閉経が近くなると女性の体はホルモンバランスが乱れ、身体的にも精神的につらくなることを理解してもらいました。息子もなんとなく悟ってくれたようで、私は今のところ精神的に落ち着いた日々を送っています。更年期はなってみないとわからないものですし、実際これからいつまで続くのかもわかりませんが、前向きに付き合っていくしかないと思います。まとめ乳がんになって、脳出血を起こして、更年期症状を経験するというなかなかまれな状態に陥りました。今まであまり人に弱みを見せることもなく気丈に生きてきたので、中間の息抜きだったのかもしれないなと思います。更年期は個人差があり、症状も異なると思うので、周囲の人に理解してもらうことが大切だなと感じました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/sigotonin511(48歳)専業主婦。40歳のころに初期乳がんが判明、 全摘。その後ホルモン剤治療を受け、再発もなく治療は終了。47歳のころ、生理がやたら重く、肩凝りや動悸があり、気分的にも不安定になったため、更年期障害を疑い、婦人科受診。乳がんの治療の影響で、更年期の治療はできないと言われ、そのまま無治療で現在も生活。周囲の理解を得て、更年期格闘中。
2024年01月29日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。おなかの膨らみが大きくなっていることに気付き、婦人科を受診したとりだまりさん。専門施設での細胞診でがんの可能性が高いことがわかり、がんの専門病院で詳しい検査を受けた結果、がんが確定。乳がん患者の女性と友だちになって治療についていろいろ話を聞き、抗がん剤治療に挑む覚悟ができました。収入ないまま生き続けるのもヘビー…入院前に乳がん患者の女性と「がん友」になったとりだまりさん。「がん友」に弱音を吐けたことで、がんであるという事実は変わらないけれど、不思議と気持ちが軽くなりました。そして1カ月後、子宮頸がんの手術をおこなうことに。入院準備で物をそろえる以外にも調整が必要なことがあり……。自分が倒れれば、そこまで。働けなければ、即無収入。それがフリーランス。しかもわが家は夫婦ともにフリーランス。なので、夫婦といえども、簡単には相手に頼れません。なぜなら共倒れになるから。そのつもりで生きてきました。ただ、「治療費が足りなければ貸す」と夫に言われたときは、「よっしゃ、死んだら借り逃げできるな!」とも思いました(笑)。いざとなったら、借り逃げができる。それが夫婦(?)。そう思っているのは私だけかもしれませんが、夫に確かめるつもりはもちろんありません。「違う」って言われても困るから。この先も、そこはあいまいにしたまま生き抜こう。そう思う今日このごろです。ー------------------------フリーランスのため、働けない期間のお金のことが気がかりだったというとりだまりさん。手術だけでなく、手術後の生活やお金についても夫婦で話し合う必要があるのですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2024年01月25日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。おなかの膨らみが大きくなっていることに気付き、婦人科を受診したとりだまりさん。専門施設での細胞診でがんの可能性が高いことがわかり、がんの専門病院で詳しい検査を受けた結果、がんが確定。入院手続きの際に乳がん患者の女性に出会い、抗がん剤治療について教えてもらいました。都合にいいとこだけ見て生きていけるタイプ乳がん患者の女性に、抗がん剤治療での吐き気を抑えてくれる薬があることや、治療を受けながら仕事をしている人がいるという事実を知り、非常に力が湧いてきたとりだまりさん。その女性とは仲良くなって、「がん友」になりました。乳がんで抗がん剤を体験したという美人患者さんに、ウィッグについても教えてもらった私。もし抗がん剤をすることになっても、めっちゃいいウィッグを買うことにして、闘病の決意を固めました。そして、ウィッグへの気付き意外にも、さらにうれしい出来事が……。それは、がん告知を受けたその日に、とてもすてきながん友に出会えたことです。どうせハードな治療をするなら、せめてメンタル面くらいはラクラクのラクをしたいじゃないですか……。だって絶対、そこそこしんどいし。そんな私の怠け者マインドに、彼女の極上におおらかな感性は非常にしっくりきたのです。私も体毛が全部抜けたら、エステで全身脱毛したって思おう~。そう考えただけで、くだらな過ぎてちょっと楽しくなれたのでした。------------------------入院前からがん友だちができたことが、非常に心強かったと、とりだまりさん。がんである事実は変わらなくても、不思議と心が軽くなったそうです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2024年01月24日株式会社GSIクレオスの乳がんなどの手術跡をカバーできる使い捨て入浴着「バスタイムトップス」シリーズが、裸で温泉に入ることに抵抗がある訪日外国人に広がっています。この度、入浴着のインバウンド需要を受け全国の万葉倶楽部でも2024年度から順次導入を開始します。外国人観光客のホンネ、裸で温泉入るのハズカシイインバウンドが急速に回復し(※1)、訪日外国人の温泉利用が増加しています。温泉は日本ならではの癒しを体験できるコト消費として根強い人気です。ですが本音は見知らぬ人たちと裸のまま入浴することに抵抗があるという人が多いのも事実です。海外では裸で温泉に入る習慣がない国が多く、水着を着用するのが一般的。そのため日本独自の裸文化に躊躇し水着で入る人や、広い大浴場の温泉には入らず部屋のシャワーで済ませる人もいます。(※1) 2023年12月 日本政府観光局 訪日外客統計よりバスタイムトップスシリーズは特殊な不織布で作られています。ゴワゴワしたイメージの不織布からは想像できないほどの柔らかさです。赤ちゃん用のオムツや旅行時の使い捨て肌着に使用される素材なので肌に直接付けても心地よく、違和感がありません。湯に浸かっても湯切れがよく体に張り付きにくいので、立体的な製法と相まって体のラインを拾いにくく透けにくいのが特徴です。また、生地が湯に浮かびにくくプカプカしません。全体的によく伸び、背中は大きく開いたV字カット、ワンピースには両サイドに手を入れる切り込みがあるなど着たまま体を洗いやすい仕様となっています。《BATHTIME TOPS (バスタイムトップス) シリーズ商品概要》商品名:バスタイムトップス、バスタイムボトムス、バスタイムワンピースカラー:ベージュ、ピンク、ボーダー、グレー、ブラック※ワンピースはボーダー、グレー、ブラックの3色のみ素材:ポリプロピレン60%、分類外繊維(紙)30%、ポリウレタン10%サイズ:M~LLのフリーサイズ価格:トップス495円、ボトムス695円、ワンピース880円各税込取扱場所:和倉温泉加賀屋、万葉倶楽部、ドーミーイン、総合メディカル、ほか(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)※出典:プレスリリース
2024年01月19日株式会社GSIクレオス(本社:東京都港区芝、代表取締役 社長執行役員:吉永 直明)の乳がんなどの手術跡をカバーできる使い捨て入浴着「バスタイムトップス」シリーズが、裸で温泉に入ることに抵抗がある訪日外国人に広がっています。この度、入浴着のインバウンド需要を受け全国の万葉倶楽部でも2024年度から順次導入を開始します。使い捨て専用入浴着(バスタイムワンピース)【外国人観光客のホンネ、裸で温泉入るのハズカシイ】インバウンドが急速に回復し(※1)、訪日外国人の温泉利用が増加しています。温泉は日本ならではの癒しを体験できるコト消費として根強い人気です。ですが本音は見知らぬ人たちと裸のまま入浴することに抵抗があるという人が多いのも事実です。海外では裸で温泉に入る習慣がない国が多く、水着を着用するのが一般的。そのため日本独自の裸文化に躊躇し水着で入る人や、広い大浴場の温泉には入らず部屋のシャワーで済ませる人もいます。(※1) 2023年12月 日本政府観光局 訪日外客統計より 【まだまだ少ない「入浴着着用OK」の施設】そんな中、外国人旅行客の目に止まったのが、着たまま入浴できる専用の入浴着です。繊維などを扱う専門商社GSIクレオスでは2021年10月から畿央大学との共同開発により、3つのラインナップで使い捨て入浴着のバスタイムトップスシリーズを製造・販売しています。二年間でシリーズ累計販売数2万3,000枚を突破し、オンライン販売の他、導入した老舗旅館やホテル、入浴施設、調剤薬局などは200ヶ所以上となりました。外国人旅行客からの入浴着需要は高まっており現在も拡大中です。バスタイムトップスシリーズは特殊な不織布で作られています。ゴワゴワしたイメージの不織布からは想像できないほどの柔らかさです。赤ちゃん用のオムツや旅行時の使い捨て肌着に使用される素材なので肌に直接付けても心地よく、違和感がありません。湯に浸かっても湯切れがよく体に張り付きにくいので、立体的な製法と相まって体のラインを拾いにくく透けにくいのが特徴です。また、生地が湯に浮かびにくくプカプカしません。全体的によく伸び、背中は大きく開いたV字カット、ワンピースには両サイドに手を入れる切り込みがあるなど着たまま体を洗いやすい仕様となっています。衛生面では、厚生労働省は「公衆浴場などで入浴着を着用したまま入浴でき、入浴直前に石鹸カスや髪の毛などをよく洗い流せば衛生管理上の問題はない(※2)」として周囲の理解を呼びかけています。ところが入浴着を知る人は少なく、理解も乏しいのが実状です。何よりも入浴着を利用できる施設は増えているものの、まだまだ少なくほんの一握りにすぎません。(※2) 温泉を楽しむアイテムとして【入浴着もっと知って!インバウンドの方も大歓迎】外国人旅行客からは「ホテル内の多言語で説明された入浴着ポスターを見て知りました。水着のような安心感で温泉の癒しを体験でき感動しました」「日本を旅行する友人に入浴着があることを教えてあげたいです」。温浴施設からは「入浴着を利用するインバウンドの方は増えています。入浴着が周囲の方から誤解を受けることもあることから、もっと理解の輪が広がってインバウンドの方も含め大浴場を心から楽しんでいただきたいです」という声をいただいています。実はバスタイムトップスシリーズは元々、乳がん術後の傷跡を気にして大好きな温泉を楽しめなくなった方の声から誕生しました。最初は胸部分の傷跡をカバーして入浴できるブラジャータイプが開発・製造されました。その後、広くカバーしたい方の声も寄せられパレオ風の「ボトムス」と「ワンピース」も登場しました。開発担当者の声「裸に抵抗がある外国人旅行客の方が入浴着を利用することで、リラックスして日本の温泉を満喫してもらえたら嬉しいです。体の傷跡をカバーする目的以外にも、様々な理由から入浴着が必要な方は誰でも着用して入浴することが当たり前の環境を整えていきます」楽天市場の販売ページ 《BATHTIME TOPS (バスタイムトップス) シリーズ 商品概要》商品名 :バスタイムトップス、バスタイムボトムス、バスタイムワンピースカラー :ベージュ、ピンク、ボーダー、グレー、ブラック※ワンピースはボーダー、グレー、ブラックの3色のみ素材 :ポリプロピレン60%、分類外繊維(紙)30%、ポリウレタン10%サイズ :M~LLのフリーサイズ価格 :トップス495円、ボトムス695円、ワンピース880円 各税込取扱場所:和倉温泉加賀屋、万葉倶楽部、ドーミーイン、総合メディカル、ほか【会社概要】会社名 : 株式会社GSIクレオス代表者 : 代表取締役 社長執行役員 吉永 直明本社 : 〒105-0014東京都港区芝3-8-2 芝公園ファーストビル16F事業内容 : 繊維と工業製品の事業創造型商社ホームページURL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年01月18日女優の細川直美が15日に自身のアメブロを更新。乳がんの定期検診のために病院を訪れたことを明かした。この日、細川は「今日は半年に一度の乳がんの定期検診に来ています」と定期検診のために病院を訪れたことを報告し「慌てて出て来たから髪が…」と自身の写真を公開。「最近、半年に一度の定期検診が2つある」と明かし「それだけで、病院ばかり行っている気分になります」とつづった。続けて「やはり心配を抱えているより安心出来る方が良い」といい「少し面倒でも通う事にしています」と説明。「今日も何事もなく終わりますように」と述べ「暖かくなって来ました 皆様引き続き良い午後をお過ごしください」と呼びかけ、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「お疲れ様でした」「検診は大切ですよね」「私も行きます」などのコメントが寄せられている。
2024年01月16日タレントの北斗晶が10日に自身のアメブロを更新。乳がんの転移後に欠かさず検診に行っていることを明かした。この日、北斗は「みんな~検診行ってる!?」と問いかけ、自撮りショットを公開。「ちゃんと行ってね!!」と呼びかけ「検診にしっかりいけば病気が見つかっても早期で済む可能性が高いから」とつづった。続けて、自身については「乳がんから脇に転移してたからびびって、欠かさず検診に行ってます!!」と明かし「ビビることって大切よ~」とコメント。「今日から数回に負けて病院」(原文ママ)と説明し「なんどやってもドキドキです」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「日々の体調管理は大事ですね」「結果、何もない事を願っています」「体のメンテナンスは必要ですね」などのコメントが寄せられている。
2024年01月11日定期的に健康診断を受けている私たち夫婦。健康のために、40代になってからは予定を合わせて一緒に受診するようにしています。その健康診断で私だけが引っかかり、大学病院で再検査となってしまいました。もんもんと過ごした1カ月のこと、再検査の結果をお話しします。夫婦で受けた健康診断で私だけ再検査に私たち夫婦は、定期的に健康診断を受けています。夫が受けるタイミングで私もついでに、ということが多いのですが、40代になって受けた健康診断で「再検査」という結果に。夫婦2人で受けて、後日私のスマホにだけ電話で「再検査」連絡があったのです。申し訳なさそうな声で、近くの病院の紹介状を書くので専門的な医師の診察を受けてほしいといった内容でした。それまで、健康診断では「再検査」経験がまったくなかった自称健康優良児な私は驚きました。電話をかけてきた人に受診先について「行きつけの開業医の内科」と告げると、より専門的な医師の診察が良いと、大学病院をすすめられました。そして、病院の受診はより早いほうが良いとのこと。「再検査」に「大学病院」、そして「病院の紹介状」、この3点セットに私はおびえてしまいました。再検査の日程を取るときも、最初の希望では予定が合わず1カ月後に。受診科は「乳腺・内分泌外科」でした。乳がん?私が考えたこといろいろ再検査の心当たりはありました。健康診断の内科検診で「甲状腺が悪いのか」と医師に聞かれたことです。しかし、電話では「気になる点があったため受診してください」と言うばかりで詳しい説明はありませんでした。そのため、手紙が送られてくるのを待つことに。その後、A4サイズの封筒で診察時に使うと思われるCD-ROM、病院の紹介状、受診の前に記入しておくアンケートが家に届きました。受診の前に記入しておくアンケートには、胸の絵。そして「自分でしこりを感じますか」、「胸で違和感を感じる部分はどこですか」、「両親や親族に乳がんの人はいますか?」のYes/Noアンケート。心当たりのあった甲状腺についてよりも、「胸」についての質問が多すぎるように感じました。これは、自分はもしかすると「乳がん」なのかもしれない……。私にはまだ小学生の子どもが2人いて、成長を見届けたい。再検査では何もないといいけれど、だとしたら健康診断で引っかかることもないわけで……。「乳がんでも早期発見だったら胸を手術すれば生きられるかなあ」など、少し想像するだけでも涙が出てきます。自分では出産を終え、女性として胸は必要なくなったはずなのに未練があったみたいです。胸がなくなり、眉毛がなくなり、髪の毛がなくなるのは嫌だ……。でも、ぜいたくは言わない、死ぬのは嫌だ……。もっと、子どもたちとお出かけしておくんだったなあ……とさまざまな感情があふれてきました。杞憂(きゆう)に終わった再検査結果検査結果から言うと乳がんではなく、他にも異常はありませんでした。大学病院に予約時間に行き、いざ診断。そのとき、胸ではなく首筋のリンパをエコーで見るだけ。乳がんだと思っていたので、これには拍子抜けしました。乳がんだと思った胸についてのアンケートは、「乳腺・内分泌外科」を受診する人に一律に送付していたのでしょうか、受付で「ややこしくてごめんなさい」と謝罪がありました。私の場合は、健康診断での甲状腺の白い影が映った写真が気になったようです。しかし、再検査の結果、投薬も不要、経過観察も必要ないとのこと。「大丈夫ですよ」と担当してくれた女医から言われ、あまりにホッとして泣いてしまいました。まとめこの年齢になるといろいろなことがありますが、自分の「死」を身近に感じたことは、初めてです。小学生2人を育てる親として、子どもを産んで、あとは自分のことよりも子どもを無事に育てなくてはと思っていたものの、自分の人生も大事。胸がなくなるかもしれない不安を思い出すと「残された人生を精一杯生きねば」と思います。女性としても、人間としても、今が一番若い日。メイクもする、おしゃれもする、会いたい人には会う、やりたいことはどんどんやる。人目を気にせず、自分が思うように生きることが一番だと思っています。まだまだしぶとく生きますよ。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/Kumiko3(43歳)夫と小学生2人の4人家族。Webライター。子育てしながらの仕事は想像以上に大変。アラサーよりも疲れやすく、美容院では肩凝りを指摘され、夕方にはエネルギー切れ。白髪も生えてきて、毎日イライラするのはもしかして更年期!?それでも身だしなみは整えて、目指せナチュラル若見えキラキラ美人!
2024年01月07日2022年5月11日に亡くなったお笑いトリオ・ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんの妻でものまねタレントの広川ひかるが12月31日に自身のアメブロを更新。乳がんの手術後の経過を報告した。この日、広川は「イオンに行って来ました」と述べ「イオンの前に行田市にある行田八幡神社にも行って来ました」と報告。「昨年、乳がんの手術をすることになった時にご近所の方がこちらの神社の癌封じのお守りを下さいました」と説明し「お陰様で乳がんの手術も成功し術後、順調に回復しています」と乳がんの手術後の経過を明かした。続けて「一年を過ぎたので、今回は、お礼参りと御守りをお返しに行って、新たにお守りを受けてきました」と報告し「御守りって、神様のお力とその御守りを私に下さった方の強い思いが入っていると思います」とコメント。「病気になって御守りをこちらの他にもいくつか頂いたのですが、友人達の私を思ってくれる気持ちに沢山守られました」と明かし「ありがとうございます」と感謝をつづった。最後に「清々しい、とても良い気が流れていると感じた神社でした」と写真とともに述べ「これから、毎年御守りを頂きにいこうと思ってます」とコメント。「おみくじは、中吉でした」とおみくじの写真を公開した。
2024年01月01日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。おなかの膨らみが大きくなっていることに気付き、婦人科を受診したとりだまりさん。専門施設での細胞診でがんの可能性が高いことがわかり、がんの専門病院で詳しい検査を受けた結果、がんが確定しました。入院手続きをするときに乳がん患者の女性に出会い、勇気付けられました。がん治療に挑む覚悟ができたのは…入院手続きのときに出会った、乳がんで抗がん剤治療をした女性に抗がん剤治療についていろいろ教えてもらったとりだまりさん。抗がん剤治療での吐き気を抑えてくれる薬があることや、治療を受けながら仕事をしている人がいるという事実を知り、非常に力が湧いてきましたさらに、一番気になっていたことを詳しく聞いてみると……。すでに乳がんで抗がん剤を体験したという美人患者さんのお話を聞いて、私の中のがん治療への思い込みが次々と塗り替えられました。抗がん剤治療を受けてみないとわからないけれど、私が想像していたよりもずっと体を動かすことができるのだな、と。そしてついに、一番気になっていた髪の毛について聞いてみたら……。「それはもう見事にツルツルに。エステかよっていうくらい」と美女患者さん。抗がん剤治療でエステって一体……!?私は髪の毛が抜けることしか想像していなかったのですが、髪の毛だけでなく、全身の毛という毛が抜けるとのこと。ウィッグは慣れるととてもラクで、ナチュラルになじませるためには、それなりにお値段がかかるよう。でも、それでがん治療のつらさを乗り越えられるのであれば……。このときは「絶対に買おう」と決めたものの、後日、家族の猛反対に遭いました。「なぜ見栄のために、そんなに高いものを……」「数千円台からあるんでしょ? だったら、そういうのを何種類か買って楽しめば?」…………まぁ、そういう考え方もありますよね。でも、正直「うるせえ!」って思いました(笑)。だって治療するのは私だもん。自分で買うのだから文句はないでしょうが!とにかく、私はこの決心で、心置きなくがん治療に挑む覚悟ができたのでした。ー------------------------美女患者さんのリアルな話で、一番気がかりだった髪の毛についても前向きに考えられるようになったという、とりだまりさん。がん治療に挑む覚悟の固まり方は、人それぞれだと実感したそうです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2023年12月31日40代に突入して、なんとなく健康について気になり始め、人間ドックを受けてみました。すると再検査の項目がなんと2つも! さらに結果を読み進めていくとマンモグラフィーの項目で再検査になっていました。しかも、緊急を要するような表記です。マンモグラフィーの欄だと考えられるのは乳がん……。その時点では確定ではなかったため、夫には内緒で再検査を受けることにしました。こっそり乳腺外科へ誰にも会わないように隣町のクリニックを予約しました。このクリニックは、小児科、内科など他のクリニックも入っているビルの最上階にあります。診察を待っている間は、なぜか「まあ大丈夫」という気持ちのほうが強かったのですが、いざ名前を呼ばれると、不安のほうが大きくなってきました。マンモグラフィーとエコーの検査を受けました。再検査の結果、人間ドックで「悪性の可能性がある」と指摘された部分は乳がんではないとのことでした。よかった! と思ったのもつかの間、先生は「これが気になるのよね」と針で刺したぐらいの点を指さします。この点は小さ過ぎるため人間ドックで見逃されたのです。大きさと位置の関係上、ここの検査では確認できず……。これが大きくなれば、乳がんはほぼ確定。でも小さいままなら大丈夫。もしも、すぐに結果が知りたいのなら、総合病院の紹介状を書くとのことでした。もう秘密にしておけない…夫に打ち明けるまだまだ子どもの独り立ちには時間かかるため、もしもがんなら早く治したいと思い、紹介状を片手に総合病院へ。仕事の調整が難しく、予約が取れたのは再検査から約1カ月後。さすがに、私の不安は隠せなかったようで、ある日夫から「なんか仕事であった? 心配事でもあるの?」と声をかけられました。しばらく言葉が出てこず、「特に……仕事で疲れてるだけ」と答えるだけで精一杯でした。というのは、この数カ月前に夫のお兄さんのがんが見つかったため、余計な心配をかけたくなかったからです。しかし、納得してもらえなかったため仕方なく、再々検査の話をしました。確定ではないにしろ、お兄さんのこともあり夫はショックを隠せない様子でした。それを見ると、私も泣きたくなりました。今でも当時を思い出すだけで少しウルっとしてしまいます。検査までの1カ月間は、大丈夫と思いつつもスマホで乳がんと検索してしまったり、ささいなことでウルっとしてしまったりと気持ちが落ち着きませんでした。またここ数年、仕事が忙しく子どもとの時間がろくに取れない日々を送っていたことにもこれでいいのか? 何のために働いているのだろうと考えるようになってきました。いよいよ再々検査検査の説明を受けると、なんと位置が悪いため、この検査で結果がわからない場合もあるとのこと。こんな大きい病院でもできないことがあるのか……まだこの不安が続くのか……と気分はさらに沈みます。でも同意する以外の選択肢はありません。結果が出ることを祈りながら再々検査を受けました。1時間ほど器具に固定された状態で細胞を取る検査でした。動けず痛みもあったため、検査なのにつらいなあと心で泣いていました。しかし、先生や看護師さんたちのやさしい声に支えられ検査は終了。取り出した細胞ががんなのかをチェックするため、結果が出るまでに2週間後かかるとのこと。この2週間のうちに年明けを迎えましたが、今年ほど年を越せたことに感謝した年はありませんでした。待ちに待った結果は、ありがたいことに陰性でした。しかし、経過観察が必要とのことでした。今回の出来事をきっかけに人生を見つめ直し検査結果は陰性でしたが経過観察が必要となり、この数カ月間頭から離れなかった何のために働いているのかに対しての答えが出ました。仕事にやりがいは感じていましたが、今の私にはわが子との時間が最優先だと。もしも、この先乳がんになってしまった場合、現在の状態では絶対に後悔してしまいそうだと思い、退職を決意しました。まとめ退職後、家庭と仕事が両立できる在宅ワークをしています。まだまだ乳がんへの不安は拭えませんが、子どもと過ごす時間が増え、小さな成長を見つけては幸せを感じる日々を送っています。気軽に受けた人間ドックでしたが、何が大切なのかに気付かせてくれ、思わぬ幸せをもたらせてくれる結果となりました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic 医師)美容外科、美容皮膚科、予防医学(栄養療法)、アンチエイジング専門医。Zetith Beauty Clinic 、東京美容外科沖縄院にて勤務。トライアスロン日本代表の経歴を持ち、⾃分がアスリートであることも⽣かしつつ、美と健康のスペシャリストとして「中からと外からの美と健康」を信念に、外から(美容医療)だけでなく、中から(分子栄養学、予防医学)の美と健康の権威として多くの文化人、芸能人、アスリートからの信頼も厚い。著書に、「中田敦彦のYouTube大学」でも紹介された「アスリート医師が教える最強のアンチエイジング」(文藝春秋社)がある。著者/いろは(41歳)年中児と小学生の子育て中。仕事と子育てを両立するため転職し、Webライターに。40歳で初人間ドックを受け、思わぬ結果に人生を見つめ直す。趣味は旅行で、バックパックでの1人旅からファミリー旅行と国内外をウロウロ。子どもと富士山登頂を目標に健康を気づかう今日このごろ。
2023年12月30日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。おなかの膨らみが大きくなっていることに気付き、婦人科を受診したとりだまりさん。専門施設での細胞診でがんの可能性が高いことがわかり、その後がんの専門病院で詳しい検査を受けるとがんが確定しました。子どもはいいらないと夫婦で決めていたものの、手術で子宮も卵巣もなくなることになり、子どもを持てなくなることの罪悪感が湧き上がってきて……。抗がん剤治療の不安が少し和らいで…入院手続きのときに、乳がんで抗がん剤治療をした美女から声をかけられたとりだまりさん。その女性に抗がん剤で髪が抜けるのかを質問してみました。すると、「見事に抜けるね! 今もヅラね」と教えてくれました。そのやさしく美しい姿にこれならがん治療もいけると感じました。さらにいろいろ話を聞いてみると……。入院手続きをしているときに、すでに乳がんで抗がん剤を体験したという美人患者さんにお会いしました。抗がん剤といえば、「とにかく吐きまくり」という印象だったのですが……。「多分吐かない。大丈夫」と言われてびっくり!中には薬が合わなかったり、薬の量が多かったりして吐く方もいるようですが、「今めっちゃいい吐き気止めあるから」とのこと。美女患者さんの場合は、ちょっとムカムカするかな? 程度だったらしいです。さらにこの後、私にとっては意外な事実が告げられました!思えば、私の身近でがんにかかったのは、高齢の祖父母だけ。年齢のことを考慮して、抗がん剤治療はしなかったので、今のがん治療がこんなに進んでいるとは少しも思いませんでした。「もしかして、がん治療をしながら仕事ができるかも?」それは、フリーランスの私にとっては、非常に希望の持てること。だって、休業補償がないし……。長期間休んだら、これまでのキャリアがすべて終わるような気がするし(これは気のせいでしたが)。まぁ、がん治療しているのに休めないという現実もどうかと思いますが、仕事が続けられるという事実は、いろんな意味で支えになります。もちろん、体は治療でそれなりに疲れているので、これまで通りというわけにはいかないのですが。それでも、治療を受けながら仕事をしている人がいるという事実を知り、非常に力が湧いてきました。ー------------------------想像していた抗がん剤治療とは全然違っていたと知り、驚いたというとりだまりさん。症状の出方やつらさは人によってそれぞれだと思いますが、がん治療中をしながら働いている方もいるのですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2023年12月30日2022年5月11日に亡くなったお笑いトリオ・ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんの妻でものまねタレントの広川ひかるが23日に自身のアメブロを更新。法事にいつも参列する同級生が使用している上島さんの形見を公開した。この日、広川は「先週行った、松田聖子さんのディナーショーもう一週間も経っちゃった」と切り出し「私たち4人は、幼稚園や小学校からの同級生です。(写真UP許可済)」と歌手・松田聖子のディナーショーを訪れた自身と同級生の集合ショットを公開。「私のブログの中に『同級生』というワードがよく出てきます」と説明し「10人くらいの登場人物の中の3人です」とつづった。続けて「葬儀や法事にもいつも参列してくれ、引越しの際も何度も手伝ってくれ、昨年、乳がんの為に通った都内の病院にも車で連れて行ってくれた」と述べ「本当にお世話になりっぱなしです」とコメント。「因みに右端の和君の履いている赤い靴は、竜ちゃんの形見の靴です」と上島さんの形見である靴の写真とともに説明し「竜ちゃんとも面識があり、サイズも同じだったので、まだ新しめの靴や洋服なども貰ってくれて着てくれています」と明かした。最後に「竜ちゃんも靴たちも喜んでいると思います」とコメントし「私も嬉しいです」とつづり、ブログを締めくくった。
2023年12月25日「10月20日、内閣府は『がん対策に関する世論調査』の結果を発表しました。2年以内にがん検診を受けた人は42.7%。2019年の前回調査では57.0%でしたから、14ポイントも下がったことになります」(全国紙記者)今回の調査では、受診していない理由として、「心配なときはいつでも医療機関を受診できるから(23.9%)」「費用がかかり経済的にも負担になるから(23.2%)」「受ける時間がないから(21.2%)」などの理由が挙げられている。■早く見つけるほど治療費も安くなる「個人で自治体のがん検診に申し込まなければならない専業主婦やパート主婦は、特におろそかになりがちです。親の介護で検診の機会を逃している人もいるでしょう」こう懸念を示すのは、常磐病院(福島県)の医師・尾崎章彦さんだ。検診に行くに越したことはないが、長く行っていない人は体にあらわれる“がんのサイン”に注意を払ってほしい。「症状があるからといって、がんだと断定されるものではありませんが、がんの発見が遅れると、身体的な負担も、治療費の負担も大きくなります」(尾崎さん、以下同)たとえば乳がんでは、しこりの大きさが進行度の判断基準になる。「触知できる乳がんのしこりのサイズは一般に約2センチ程度からですが、2センチのしこりになると、すでにII期(ステージII)です。そしてこれを放置するとIII期に進行し、皮膚の変化や脇の腫れが出現するなど、治療も大がかりになります」WEBサイト「がん治療費ドットコム」によると、II期で乳房温存手術+放射線療法を組み合わせた1年目の治療費の目安は36万9900円(3割負担、以下同)。一方、III期になり、手術前薬物療法+乳房温存手術+放射線療法を組み合わせた治療費は108万8700円に跳ね上がる。大腸がんの場合も、II期で腹腔鏡手術を受けた場合、1年目の治療費は33万9300円だが、IV期で肝臓に転移していた場合の手術+薬物療法の治療費となると、143万9700円と、4倍以上になる。「経済的な負担」からがん検診を避けている人は、早期発見が経済的な負担を軽くすることを肝に銘じてほしい。それでは注意すべき症状をいくつか教えてもらおう。■わずかな費用でがんから身を守れる「ふらつきや貧血にはさまざまな原因がありますが、胃がん、大腸がん、子宮がんで出血が起きている可能性が。原因が特定できず、長引く貧血には注意が必要です」めまい、言葉が理解しにくい、片方の目が見えづらいなどは、脳腫瘍の症状でもある。2週間以上続く口内炎は、口腔がん、風邪でもないのに1カ月以上続く喉の痛みや声のかすれは喉頭がんを疑ってほしい。胃がんは、初期は症状が出にくいが、進行するとみぞおちの痛み、不快感、食欲不振などとともに、タール状の便が。進行した肺がんは胸痛、息苦しさが出ることも。「肺がんは血痰、咳などが症状。X線検査が一般的な検診ですが、早期で見つけることは困難です」自治体によっては、早期肺がんをより見つけやすいCT検査を安価(3000〜5000円)で受けられるので、チェックしよう。大腸がんは腹痛や血便、便が細くなるなどの症状を伴う。便潜血検査を毎年受けると、大腸がんの死亡率を10〜20%下げることができるというデータもあるという。女性特有のがんである子宮がんは、不正出血や月経が長引いたりすることで発覚することも。「早期の場合はほとんど自覚症状がありません。厚労省では、20歳以上の女性に対し、2年に1回、子宮の細胞検査を推奨しています」自治体の子宮がん検診の費用は500円から1000円ほどだ。“あのとき受診しておけばよかった”と後悔しないよう、不安な症状を放置しないようにしよう。
2023年12月20日35歳のころ、右脇に違和感を覚えた友人。触ってみたところ、5mmほどのぷくっとした感触のできものを発見したそう。最初は「吹き出物か何かかな?」と気にしていなかったそうですが、時間がたつにつれ少しずつ大きくなり、痛みも感じるように。友人は「まさか乳がん……!?」と心配になり、病院を受診。そこで、医師から意外な診断結果を受けることになったのです。「何これ?」右の脇に違和感を覚える友人が35歳のときに経験した話です。いつものように夜ベッドに入り、寝ようとしていた友人。あお向けの状態から右に寝返りを打った際、右の脇のあたりに何かがあるような違和感を覚えたそうです。「なんだろう……?」と気になった友人は起き上がり、左手で表面を軽く触って確認してみました。すると脇と胸の境目のあたりに5mmほどのぷくっとしたできものがあることに気付きます。「何これ……」と今までなかったできものに一瞬不安になる友人。しかし、友人は小さいころから肌が弱く、あせもやニキビなど常日ごろから肌トラブルを抱えていたため、肌のトラブルには少し慣れていました。脇の下に少し違和感はあるものの痛みなど他に気になる症状はありません。できものが小さかったこともあり、友人は「ただの吹き出物かな……?」と一度触っただけでしっかりと確認せず、そのときは重く考えなかったようです。少しずつ大きくなり痛みが出てきた「数日で良くなるだろう」と思っていたものの違和感は消えることなく、服の上から無意識に脇のあたりを触っていた友人。脇あたりのできものに気付いてから1週間ほどたったある日、お風呂の際にその部分を詳しく確認してみることに。腕を上げて確認すると、見た目は特に異常なく、そこにできものがあるとはわからないほど目立ちません。しかし、腕を下ろしてできものをつまんでみたところ、皮膚の奥まで丸いしこりがしっかりとあることに気付いたのです。さらに最初に触ったときと比べると表面の大きさが明らかに大きくなっていて、少し痛みも感じるように。弾力のあるこりっとした感触に「これはただの吹き出物じゃない……!」と悟った友人。しこりがある場所も乳房に近いことから「年齢も年齢だし、もしかしたら乳がんかも……」と嫌な予感がします。友人は家族に相談し、すぐに病院を受診することを決めたそう。病院で下された診断とは……?総合病院に予約の電話をした友人。乳腺外科は毎日診療しているわけではなかったため、症状などを伝え、とりあえず皮膚科で診てもらうことになりました。その後、検査が必要であれば乳腺外科を予約しましょうという流れに。そして予約してから3日後、いよいよ皮膚科受診の日。ドキドキしていた友人ですが、しこりの状態を確認した皮膚科の医師は軽い口調で「これは粉瘤(ふんりゅう)という良性の腫瘍だね。今日これから手術で取ることができるけど、どうする?」と。「え!? 粉瘤? 今から手術!?」と思わぬ展開に戸惑う友人。粉瘤とは、本来皮膚から落ちるはずだった角質や皮脂などの老廃物がたまってできた腫瘍のことだそうです。乳がんではなかったんだとほっとしたのと同時に、意外な診断結果に驚きを隠せなかった友人。医師の説明では、放置すると炎症がひどくなったり、破裂して膿が広がり症状が悪化したりすることもあるそうで、戸惑いながらも友人はそのまま手術を受けることにしました。手術は15分とあっという間に終わり、局所麻酔をしたので痛みも感じなかったとのこと。医師は術後に、取り出した腫瘍を友人に見せ、「良性だと思うけど、念のため腫瘍を検査に出すね」といいました。後日病院に検査結果を確認したところ、良性の粉瘤で間違いなかったと聞き、友人は心から安心したそうです。まとめ乳がんかも…… と思い不安な日々を過ごした友人。結果、命に関わるような病気ではなく、簡単な手術で治りました。麻酔が切れた後は痛みがあったようですが、傷痕も小さく数日で痛みも消えたそうです。医師によると、粉瘤ができやすい体質の人もいるそうですが、幸い友人は2年たった今でも再発せず、別のところにもできていないとのこと。しかし、良性の腫瘍とはいえ、放置するのはよくない粉瘤。できものができたからといって、すぐに病院受診をする人は少ないかもしれませんが、今回の友人の体験談を聞き、体に違和感があった際は早めに病院を受診するのが大切だと再認識しました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。イラスト/おんたま著者/Mana(36歳)人見知りしない元気いっぱいの女の子のママ。初めての育児に戸惑いながらも、夫婦二人三脚で育児を楽しんでいます。
2023年12月18日身近な乳がん。怖がらずに向き合おう。気になる乳がんの基本的な知識や、勘違いしがちなポイントを×クイズでチェック!教えてくれたのは、乳腺科医の島田菜穂子先生です。【問題1】しこりが見つかったら、ほぼ100%乳がんだ。答え…×がんではない可能性も大いにあります。まずは受診を。「しこり=乳がん」というイメージをもってしまいがちだが、むしろ、ほとんどの場合はがんではないのだとか。「そもそも腫瘍ではないケースが大半ですが、腫瘍だったとしても良性のことも。あるいは水が溜まっている膿疱というものの場合もよくあります。しこりがあると、怖くなってむしろ受診を避けてしまう人もいるのですが、乳がんじゃないことを確認するためにも受診することがいちばんの近道なのです。せっかく異変を見つけたのなら、その次の行動に移しましょう」【問題2】婦人科や皮膚科で乳がんが見つかることもある。答え…×おっぱいのことは、何をおいてもまず乳腺科に相談を。「乳腺科というものに馴染みがない人もいるかもしれません。でも、しこり、変色、痛みなど胸に何かしら気になるところがあるなら、まず最初に乳腺科を探して受診してください」受診した結果、たとえば皮膚の湿疹であれば、乳腺科の先生がちゃんと皮膚科を紹介してくれる。ほかの症状についても、内科、婦人科などしかるべきところにつないでくれるので、自分で勝手に判断する前に「おっぱいのことならひとまず乳腺科へ!」と覚えておけば安心。近くの病院を調べてみよう。【問題3】検診は毎年受けないといけない。答え…年齢や遺伝リスクによって検診の頻度も変わります。どの年代でも、乳がんになる可能性はある。だからといって、20代のうちから全員が検診を受ける必要はなく、一般的には40歳以降、毎年受けることが望ましいとされている。20~30代の検診の考え方は?「若い人の乳腺は発達していて、マンモグラフィでがんが写りにくい傾向があります。なので、30代前半くらいまでは、リスクが低い人なら超音波検査を勧められることが多いでしょう」人により胸の特徴やリスクが異なる点にも注意したい。年齢と関係なく乳腺が発達している高濃度乳房の人はマンモグラフィで写りにくいから超音波を勧められることもあるし、遺伝性乳がんのリスクがある人なら20代でもリスクに応じた画像検査を定期的に受けたほうがいい。「その後、検診をどのくらいの頻度で受けるかもリスクに応じて変わるので、医師のアドバイスを聞いてください。医師が勧める方法や頻度には、ちゃんと理由があります」【乳がん検診はどこで受けるの?】クリニック・自治体のがん検診・会社の健康診断が選択肢。症状や気になることがあれば、クリニックで任意型検診を受けるが、その場合の料金は自己負担となる。受診の際はマンモグラフィ検診施設・画像認定施設で、乳腺科の医師がいるところを選ぼう。例えば島田先生の「ピンクリボンブレストケアクリニック表参道」では、超音波、マンモグラフィ、視触診、セルフチェック指導のコースで1万8000円。検査当日に結果を聞くことができる。エコー(超音波)のみで後日結果が郵送されてくるコースなら4000円。一方、自治体(区市町村)が行うがん検診は40歳以降、2年に1回ペースで受けられる。料金の助成がある自治体も多いので、地元の保健所に問い合わせてみて。また、職場の健康診断でも、乳がん検診をオプションで追加できるところが増えている。健保によって年齢の要件などが違うので確認を。主な検診の流れ1. 問診もしあれば症状、胸の状態、家族歴、既往歴、生活スタイルなど、検査に先立って確認すべきことを問診票に記入し、医師と面談する。ちょっとしたことでも気になっていることは全部伝えるようにしよう。2. マンモグラフィX線で乳房の中を写す。0期のごく初期のがんも発見でき、石灰化(多くは良性だが、悪性の場合も)も見つけられるので有効な検査方法。乳腺が発達している若い人や高濃度乳房の人は、初期のがんをやや見つけにくい。3. エコー(超音波)石灰化は写らないものの、0期の乳がんを見つけられる。家族歴のない20~30代前半、妊娠の可能性がある人、高濃度乳房の人、体にあまり負担をかけたくない人などはマンモグラフィではなくエコーを優先する。4. 視触診乳腺科の専門医が胸を診て、触れて診察をする。医師は触診でがんかそうでないしこりかはある程度わかるので、画像と合わせて最終的な検診結果を伝えてくれる。自治体や会社の検診では視触診はないことが多い。【問題4】発見されたら、手術が必要だ。答え…がん細胞を取り除くのが「標準治療(※)」。乳がんの治療は、手術で胸の中のがんを取り除き、その後、放射線、抗がん剤、ホルモン療法などで全身へのアプローチと再発予防を続ける。0期のがんなら薬物療法は不要で治療の選択肢も広がるのだが、その場合でも患部のがん細胞を取り除くことが標準治療なので、手術はすることになる。「とはいえ、現在の治療では入院はたいてい3日程度です。長期入院をしたり、仕事を長くお休みしなければならないようなことは、手術の段階では心配いりません」※科学的根拠に基づいた観点で、現在利用できる最良の治療を指す。【問題5】手術ではおっぱいは取らないといけない。答え…保険診療の範囲で再建も可能。乳房の手術には、温存(乳房部分切除)と全摘(乳房切除)の2パターンがあり、がんの大きさ、転移など状態によってその選択は異なる。全摘した場合の乳房再建は、今では保険診療内でできるので、左右の形が不揃いになる温存ではなく、あえて全摘を選んで再建するほうを希望する人もいるのだとか。「再建の技術も上がってきています。おっぱいを失ってしまうという恐怖心にとらわれすぎず、治療するうえでベストの方法を医師と相談しながら選ぶようにするといいでしょう」島田菜穂子先生「ピンクリボンブレストケアクリニック表参道」院長。筑波大学卒。渡米して研究し、帰国後はピンクリボン運動立ち上げに参加するなど、乳がん啓発活動も牽引。※『anan』2023年12月13日号より。イラスト・鈴木衣津子取材、文・黒澤 彩(by anan編集部)
2023年12月12日形やサイズも気になるけれど、何より大事にしたいのはおっぱいの健康。やっぱり気になる乳がんのこと、ちゃんと知っておきましょう。乳がん×クイズで基本的な知識や、勘違いしがちなポイントをチェック!教えてくれたのは、乳腺科医の島田菜穂子先生です。【問題1】かかりやすいのは40~50代だ。乳がんの年齢別罹患数(2019年、国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」)答え…60代以上の患者さんも増えています。5年ほど前までは、乳がん患者で多い年代といえば40~50代だった。ところが、今、私たちの親世代である60代以上の患者さんも増えているという。「全年齢層で増えているのですが、なかでも、ここ5年くらいで60代以上の人がかかることが増えてきました。欧米では以前から、年齢が上がるとともに罹患率も上がっていったのですが、日本人やアジア系の人は50代くらいに罹患率のピークがきて、それ以上の年代では徐々に下がっています。どうしてそこに違いがあるのか理由はわかっていませんけれど、近年は日本も欧米のようになりつつあるのかもしれません」だとすると、閉経後もずっと乳がんに気をつけていかなければならない。何歳になっても乳がん検診を受けることが常識になっていきそうだ。【問題2】男性でも乳がんになることがある。答え…かなり稀ですが、可能性はあり。女性の乳がんが9人に1人なのに対し、男性の乳がんは1000人に1人程度。乳がん全体の約1%といわれ、とても珍しいけれど実際にあることは知っておきたい。「男性が乳がんになることを知らない人も多いですよね。男性自身でも疑いもしない人がほとんどだと思いますが、男性にも乳腺がある以上、そこにがんができることもあるのです。たとえば、祖母や母など近親者が乳がんになったことがある場合は、男性でも遺伝性乳がんのリスクが上がります」【問題3】乳がんを予防する方法はない。答え…×ずばり、運動習慣が予防につながります!「運動習慣は、自分でできる唯一のリスク回避法といえます。乳がんと大腸がんについては、一定の運動量があればリスクが下がるというエビデンスが出ていますし、乳がんの再発予防にも効果的です」どのくらいの運動量かというと、1週間あたり、ジョギング程度の運動を1時間が目安。ジムなどで有酸素運動を20分×3回するだけでもいい。「実は、若い人の運動量の低下が問題になっています。できるだけ若いうちから運動習慣を身につけておくといいですね」【問題4】叔母さんが乳がんになったけど、自分には関係ないと思う。答え…×「遺伝性乳がん」のリスクが。早めの検診を。3親等以内の親族(母、祖母、おば等)が乳がんになった人は「遺伝性乳がん」のリスクが。「遺伝性というのは、乳がんに関してはもっとも大きいリスクです。しかも、遺伝性乳がんは20~30代など若くして発症しやすいのが特徴です」とくに(1)複数回乳がんになった場合、(2)左右両方の乳がんだった場合、(3)男性乳がんになった場合、(4)卵巣がんになった場合(遺伝性乳がんは卵巣がんのリスクも上げることがわかってきている)は、できるだけ若いうちから検診を受け始めたほうがいいという。「親族が発症した年齢マイナス10歳から検診を始めましょうというのがアメリカでのガイドライン。なので、その親族が何歳で乳がんになったかも聞きましょう。40歳未満だと自治体や会社の無料検診がないので、自分で乳腺科を受診して、必ず検診を受けてください」【問題5】セルフチェックでがんを発見できる。答え…毎日触れて、変化に気づくことが早期発見のポイント。乳がんは、体調の変化などがあらわれにくいので、乳房に変化がないか気づくことが早期発見のポイント。まだ検診を受けていない若いうちから自分の胸に触れてセルフチェックを習慣にしたい。島田先生は、お風呂上がりなどのルーティンで毎日触れるのがポイントだと話す。「病気を見つけるつもりのセルフチェックは怖いし億劫かもしれませんが、もっとシンプルに、いつもと違うところがないかどうかだけを気をつければいいんです。体を洗いながら素手で触れてみたり、お風呂上がりにボディクリームを塗りながらちょっと意識してみるだけでOK。月に1度ちゃんとやるとかではなく、とにかく毎日触れる。そうすれば、異常があったときに気づけます」ピンクリボン運動でも「ブレスト・アウェアネス」といって、「気づき」の大切さを伝えていく活動が重視されているという。日々のボディケアの一部として習慣にしてみよう。【お風呂で簡単セルフチェック】洗顔、シャンプーといった当たり前の習慣のひとつに、胸のセルフチェックを。あれ?と思うことがあったら、乳腺科を受診しよう。チェックポイントはここ!・クリクリと動くしこり・ゴツゴツして動かないしこり・痛み・分泌物(ミルク状、透明、赤色、褐色)・皮膚のへこみ、ひきつれ入浴時に乳房を触ってみるいちばん手軽で、続けられる方法はお風呂で体を洗うときに素手で触れること。ボディソープの泡で滑りもよくなるのでスムーズにセルフチェックできる。乳頭の周りを押して分泌物が出ないかチェック乳首から分泌物が出るときは、乳がんとは限らないけれど何かしらの異常のサイン。月に1度くらいの頻度で、痛くない程度に押してたしかめてみよう。鏡の前に立って乳房を見るお風呂上がりがおすすめ。腕を上げて頭の後ろで組み、乳房の形、左右の違いを見る。くぼみやひきつれ、乳首の変色がないかどうかも目視でチェック。“の”の字が基本乳房と左右反対側の手の指の腹を使って、乳首を中心に“の”の字を描きながら手を滑らせていくイメージ。乳房の外側、腋のあたりまでまんべんなく触っていく。島田菜穂子先生「ピンクリボンブレストケアクリニック表参道」院長。筑波大学卒。渡米して研究し、帰国後はピンクリボン運動立ち上げに参加するなど、乳がん啓発活動も牽引。※『anan』2023年12月13日号より。イラスト・鈴木衣津子取材、文・黒澤 彩(by anan編集部)
2023年12月12日日本人の2人に1人ががんになるといわれる時代。なかでも、女性にもっとも多いのが乳がんだ。これほど多ければ、自分だけではなく、親や姉妹、友人や同僚がかかることだってあり得る。ひとごとではない、身近な病気なのだ。「がんと聞くと怖いですよね。でも、乳がんは治癒する病気です。まずはその認識をもつこと。そして、年齢などに応じた適切な頻度で検診を受けることが大切です」と教えてくれたのは、乳腺科医の島田菜穂子先生。治療法はめざましく進化していて、辛いイメージが付きものの抗がん剤治療も昔とは変わってきているという。「薬そのものがよくなっているだけではなく、選択肢も増えています。乳がんのタイプ、体の状態、年齢、生活スタイルに応じた治療をカスタマイズできる時代になりました。それに、0期というもっとも早い段階で発見できれば、薬の治療は必要ありません。検診がいかに重要か、わかりますよね」ここからは乳がん×クイズで基本的な知識や、勘違いしがちなポイントをチェックしていこう。【問題1】乳がんは、乳房にできるがんのことだ。答え…乳房の中の「乳腺」にできます。答えはに近い。乳房にできるといっても、正確には「乳腺」という臓器にできる。その乳腺は、乳管と小葉から成り、がんの多くは乳管から発生して広がったり、転移したりする。「つまり、乳腺があるところはがんができる可能性のあるところ。比較的多いのは、乳房の外側上部、その次に内側の鎖骨に近いあたりです。稀にですが、乳房だけではなく腋の下にも乳腺がある人もいるので、セルフチェックのときは腋のあたりまで触ってみるといいですよ」(島田先生)乳腺は授乳期にしか働かない臓器なので、がんになっても症状があらわれにくい。ただ、体の表面に近い場所にある臓器なので、触診やセルフチェックでしこりを見つけられるのも乳がんの特徴。ほかのがんと違いセルフチェックが推奨されるのはそのためだ。【乳腺】胸の中の臓器で、乳がんはここに発生する。乳汁をつくる小葉と、乳汁を通す乳管から成り、乳頭から放射状に広がって並んでいる。乳汁は乳管を通って乳管洞という乳頭に近い部分に溜まり、乳頭から分泌される仕組み。授乳期間には乳腺が膨らんで発達し、胸の張りを感じることも。【脂肪組織】乳腺を守る役割がある脂肪組織。乳腺の発達する思春期に増えていく。量は人それぞれで、脂肪の量が胸の大きさの違いにもなる。【クーパー靭帯】主にコラーゲンなどでできている膜状の組織。乳房内のほかの組織を埋めるように広がり、大胸筋などとともに乳房を支える役割。【大胸筋】乳房の大部分がのっていて、乳房を支えている大きな筋肉。胸の土台である大胸筋を鍛えると胸の形や見た目のサイズにも影響する。【問題2】乳がんは、日本人女性のおよそ20人に1人がかかっている。部位別がん罹患数(女性)乳房…97,142人、大腸…67,753人、肺…42,221人、胃…38,994人、子宮…29,136人(5位まで。厚生労働省「全国がん登録 罹患数・率報告2019」より抜粋)答え…×9人に1人がかかるといわれています。「9人に1人」と聞くと、どれほど身近な病気かを実感できるのでは?上のグラフでも、女性がかかるがんの中で乳がんがもっとも多いのが見てとれる。2019年の罹患数は9万7142人。世界的に増えているなか、日本での罹患数もこの20年ほどで倍増している。原因ははっきりとはわかっていないものの、ライフスタイルの変化や出産年齢の高齢化なども一因ではないかといわれている。「間違いなく、日本人女性がもっともかかりやすいがんです。誰しもかかる可能性があるということ。自分は健康に自信があるからとか、リスク要因に当てはまらないなどと過信しないようにしましょう」一方で、5年相対生存率は90%以上。治療によって長く生きられる病気だということも、データが物語っている。【問題3】出産経験の有無は関係ない。答え…×出産経験がない人のほうが、多少リスクがアップ。出産を何度も経験した人と、一度も経験していない人とで比べると、未経験の人のほうがやや注意が必要だという。「妊娠中は生理がなくなるように、胸も、妊娠・授乳期間はふだんとはまったく違う状態になり、女性ホルモンによる刺激が一時的にストップします。それがない人は閉経までずっと同じサイクルで刺激を受け続けているということなので、少しリスクが上がると考えられます。でも、たくさん産んだ人とゼロの人との比較ですから、わずかに関係があるという程度です」【問題4】低用量ピルなどのホルモン療法が影響することがある。答え…長期間ピルを使用する場合は、こまめに検診を。「若い人でも、PMSや月経困難症の治療などで低用量ピルを用いる人が増えていますね。乳がんがない状態で使うなら問題ありませんが、もし、がんがあるのに気づかず使い続けていると、がんに栄養(=女性ホルモン)を与えてしまうことになります。また、長い期間ピルを使っていると、ほんの少しですがリスクが上がります」対策としては、ピルの使用開始前に検査をしてがんがないことを確かめるのがおすすめ。長期間ピルを使っている人も定期的な乳がん検診を。【問題5】胸が大きい人、太っている人のほうがかかりやすい。答え…大きさは無関係だが、閉経後の肥満には注意。胸の大きさと乳がんのリスクには関係がなく、大きい人のほうがかかりやすいという事実はないそう。注意すべきは、とくに閉経後の太りすぎだとか。どういうこと?「閉経すると、女性は代謝が落ちるので、誰でも多少は太りやすくなるものです。それが肥満傾向にまでなると、乳がんになりやすい。それは、アロマターゼという、男性ホルモンを女性ホルモンに変えて使うための酵素が皮下脂肪にあるから。酵素の働きで女性ホルモンが増えれば、骨粗しょう症を防げるなど女性にとってうれしいメリットも多いのですが、その半面、乳房にも栄養を与え続けることになり、女性ホルモンを栄養とするタイプの乳がんにかかりやすくなるというデメリットがあります」読者世代にはまだ先のことだけど、親世代には切実な新事実。親にも教えてあげよう。島田菜穂子先生「ピンクリボンブレストケアクリニック表参道」院長。筑波大学卒。渡米して研究し、帰国後はピンクリボン運動立ち上げに参加するなど、乳がん啓発活動も牽引。※『anan』2023年12月13日号より。イラスト・鈴木衣津子取材、文・黒澤 彩(by anan編集部)
2023年12月12日元プロ野球選手で野球解説者・大島康徳さんの妻・奈保美さんが7日に自身のアメブロを更新。乳がん検査の結果で発覚したことを告白した。この日、奈保美さんは「少し前に受けた乳がん検診の結果について」と述べ「まだきちんとご報告をしていませんでしたね」とコメント。「実は、経過観察すべきものが見つかってしまいました」と検査結果を報告し「乳腺に小さな嚢胞(先生曰く、恐らく水疱)が、できていました」と告白した。続けて、自身について「元々乳腺繊維種の疑いを指摘されて」いたといい「乳腺外来を受診し結果、繊維種ではなく石灰化したものということが分かり」と説明。「悪性化しないかどうかを継続して、もう20年近く年一回診て頂いてきたのです」と明かした。また「今年は体調不良が続きあらゆる検査も続いていた」と述べ「健康診断そのものを忘れ乳腺外来の検査も忘れていた」と説明。「それに気づきとても気になっていつもなら一月に受けていた検査を、そこまで待たずに受けに行った」と乳がんの検査を受けるまでの経緯を明かし「結果嚢胞ができていることを早めに知ることができました」とつづった。さらに「嚢胞(水疱)は良性のものがほとんどでこれが出来ることは決して稀ではなく割と多くの人が見つかるそうです」と説明し「大きくなったり悪性が疑われるものかを見極める事が大切になるので、半年に一回の定期的な検査を受けることになりました」と今後について報告。「生検はあまりにも小さく悪性の可能性も極めて低いという先生のご判断で受けておりません」と補足した。最後に、自身について「乳がん検診のマンモグラフィーに加えて乳腺の石灰化を確認する為にエコー検査も必ずセットで受けています」と説明。「分かった直後はびっくりしてしまい今度は乳がんも心配しないといけないのか…と、落ち込みました」と述べつつ「先生の明確な説明と明るい表情に救われました」とつづった。この投稿に読者からは「私も毎年マンモとエコー検査受けてます」「不安が消えて良かったですね」「お大事にしてください」などのコメントが寄せられている。
2023年12月08日女優の古村比呂が5日に自身のアメブロを更新。聞いて震えるほど怖くなった病名を明かした。この日、古村は「今日はYouTube動画収録をしました」と報告し「去年の今頃動画に出演してくれた」「ステージ4で治療中のひろみさんの今」と収録した内容について説明。「『トリプルネガティブ乳がん』と言う病名を私が初めて聞いた時『なんでこの病名なの?!』と震える位怖くなったのを覚えています」と振り返った。続けて「出来れば病名を変えて欲しいと今でも思っています」とコメントし「乳がんは9人に1人が(子宮頸がんは82人に1人)罹患するとのこと」と説明。「がんに罹患しないことが1番だけど」と述べつつ「もしもがんになった時『何かの参考になれば』そんな思いを込めてひろみさんと動画の撮影をしました」と明かした。また「包み隠さず今の自分の状態を話してくれたひろみさんありがとう」と感謝をつづり「あなたの思いが伝わるよう編集させて頂きますね」と呼びかけた。
2023年12月06日