2020年1月30日 11:00
がんの見落としがAIで激減!もうすぐ完成する「最新医療」
「間もなく、人間の医師では見逃してしまうような病気の兆候も、AIが見抜くようになるのです」
SF映画のような非現実的な話に感じるかもしれないが、これはすでに実用化されるほどに研究が進められているのだ。私たちにはどんな“医療の進化”が待っているのだろうかーー。
【1】がんの見落としがAI判断で激減
“医療の完成”のために欠かせないのは、誤診をなくすこと。その大きな力となるのは、AIによる診断だと奥さんは語る。
「ベテラン医師でも、せいぜい数十年ぶんの知識と経験をもとにしか診断できません。しかし、病気が持つ規則性や特徴を、過去から現在にいたるまでの症例データや、世界中の最新論文データからAIが学ぶことができれば、医師以上に正確な診断を下すことが可能になるでしょう」
年明け早々に米国グーグル社は、AI診断が人間を完全に凌駕したという論文を発表した。
「富士フイルム社と静岡県立静岡がんセンターで共同開発した「類似症例検索システム」は、これまで困難だったびまん性肺疾患の診断も可能にしました。こうしたAI診断は、今後も、グーグル社やアップル社などの巨大IT企業がデータを集積し、より優れた機器が開発され、診断に使用されることが予想されます。