2020年7月31日 06:00
医師が警告「自粛生活のストレスで体のニオイがきつくなる」
「洗濯する衣類からまるでぞうきんのようなイヤなニオイが漂ってきたので、夫のシャツのせいかと思ってつまんだら、原因は自分のシャツだった……」
ショックを受けたという都内在住の主婦Aさん(50)のように、最近読者世代を中心に“汗のニオイ”で悩む人が増えている。
「本来、汗はサラッとしたものでニオイはあまり気にならないのですが、運動不足やエアコンの効いた室内で過ごして汗をかく機会が少ないと、ベタついた濃い汗をかくようになります。湿気が多い梅雨から夏にかけては汗が蒸発しにくく、細菌が増殖しやすくなります。皮膚の表面でベタついて、“ぞうきん”や“ドブ川”のようなきついニオイを発散させるのです」
臭う汗の原因をそう解説するのは、内科医でイシハラクリニック副院長の石原新菜先生だ。特にこの夏は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う自粛生活によるストレスが汗を臭くしているという。
「本来、汗には体温を一定に保つ役目があって、体温が1度高くなると、私たちの体は汗をかくことで体を冷やそうとします。汗が蒸発するときに、気化熱で体温を奪って蒸発していくのです。サラサラしたいい汗は汗腺のうち『エクリン腺』から出るものですが、『アクポリン腺』から出るベタついた濃い汗が、きついニオイの正体です。