血圧を下げるための調理の工夫「できるだけ皮も残さず」
これは塩分を過剰摂取すると、血液の浸透圧を一定に保とうと、血中の水分量が増え、血圧を上げてしまうため。
「薄味にすることで減塩は可能ですが、おいしく食べられなければ続かないし、食べる楽しみが失われてしまいます。調理法の工夫で塩分摂取量を抑えることはとても有効です」
次の5つのルールを活用して、味つけに使う塩分の量をカットしてみよう。
【1】レモン汁や酢などで酸味を利かせる
「酸味が加わり、減塩でもおいしく味わうことができます。さらにレモンやお酢のクエン酸には血液をサラサラにする作用や動脈硬化を予防する働きがあるので、血圧コントロールにも有効です」
【2】だしをしっかりとってうま味を出す
「汁物や煮物に、しっかりだしをとっただし汁を使うことで、料理のうま味を出すことができます。こんぶやかつお、干ししいたけなどのだしがありますが、これらを生かして減塩につなげましょう」
【3】鮮度のよい油を使う
「油にはリノール酸やオレイン酸といった血液中の悪玉コレステロールを減少させるなど、血管を守ってくれる働きがあります。ただ、空気に触れたり、加熱すると良質な脂肪酸が壊れて、細胞を傷める過酸化脂質が増えます。