ビューティ情報『非喫煙者の女性に肺がん急増…女性ホルモン関与の可能性と医師』

2021年11月23日 11:00

非喫煙者の女性に肺がん急増…女性ホルモン関与の可能性と医師

同様の研究結果は海外でも。

「米国でも過去42年間で男性の肺がんは36%減少したのに対し、女性は84%増加。罹患した女性のうち約20%が生涯非喫煙者でした」

ボストン在住の医学博士で内科医の大西睦子さんはこう語る。

「米国のジョンズ・ホプキンス大学やペンシルベニア大学、イエール大学、アメリカ疾病予防管理センターなどで、非喫煙者と肺がんの関係は研究されています。昨年には、ミズーリ州のトルーマン医療センターが、『非喫煙者の欧米女性より、非喫煙者のアジア女性のほうが、より肺がんになりやすい』という考察を出しました。米国では肺がん女性の約20%が非喫煙者ですが、アジアでは肺がん女性の60〜80%が非喫煙者だったからです」

ただし、“女性ホルモン”にだけ気をつければいいわけではない。

「肺がんのリスク要因のうち、もっとも大きいのが喫煙。ほかにも要因はさまざまあります。
エストロゲンは、あくまでもリスクのひとつと考えてください。いずれにせよ、検診を毎年受けるなどの予防をおすすめします」(澤田さん)

こうしたリスク要因をまとめたのが次のチェックリストだ。

【肺がんリスクチェックリスト】

□ たばこを吸っている、吸っていた時期が100日以上ある
□ 家族に喫煙者がいる
□ 幹線道路の近くなど空気が悪い場所に住んでいる
□ アスベストやラドンガスに暴露した時期がある
□ 親やきょうだいに肺がん罹患者がいる
□ 初潮から閉経の時期が長い(36年以上)

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