ビューティ情報『非喫煙者の女性に肺がん急増…女性ホルモン関与の可能性と医師』

2021年11月23日 11:00

非喫煙者の女性に肺がん急増…女性ホルモン関与の可能性と医師

うち305人が“腺がん”というタイプの肺がんでした。アンケート結果を分析したところ、閉経が早い女性(47歳以下)に比べて、遅い女性(51歳以上)のほうが肺腺がんのリスクが1.41倍高く、初潮から閉経までの期間が短い女性(32年以下)と比べて、長い女性(36年以上)のほうが肺腺がんのリスクが1.48倍高いことがわかったのです」

■手術によって閉経した場合も高リスク

「正常な肺や肺がんの組織には、エストロゲンが結合するエストロゲン受容体があることから、肺がんの発生にはエストロゲンが関係していると考えられます。そのため、エストロゲンに長くさらされることが、肺がんの発症と関係している可能性があります」

食生活や生活習慣などの変化で平均初潮年齢が早まったことや、エストロゲンの分泌が少なくなる授乳期間が少子化の影響で短くなったことなどが、肺がんの増加に影響しているのかもしれない。

肺がんは、「非小細胞がん」と「小細胞がん」に分類され、女性に多い腺がんは「非小細胞がん」に属している。卵巣を摘出するなど外科的処置によって閉経した女性は、2.75倍も腺がんのリスクが上がったという研究結果も出た。

「外科的処置によって閉経したことで、急激にホルモンの変化が生じたり、術後のホルモン剤の服用などがリスクを上げている可能性があります」

関連記事
新着ビューティまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.