2021年12月16日 11:00
むしろ頭痛の原因に「痛みが心配だから」で鎮痛剤を飲んではダメ
と呼ばれる非ステロイド性抗炎症薬と、アセトアミノフェンの2種類ありますが、薬物乱用頭痛はこれら鎮痛剤を常用して起こる慢性頭痛です。鎮痛剤は頭痛以外にも腰痛や歯痛などさまざまな痛みに対して常用されますが、薬物乱用頭痛は片頭痛や緊張型頭痛を抑えようと鎮痛剤をひんぱんに服用している人に生じます。薬物乱用頭痛のメカニズムはよくわかっていませんが、頭痛を抑えようと薬を飲んでいるのに、その薬によって頭痛が慢性化。さらに薬に頼ってしまうという悪循環を招いてしまうのです」
■「痛みが心配だから」と無症状で飲むと危険
日本人女性の12.9%が悩んでいるといわれる片頭痛は、こめかみ辺りが脈を打つように激しく痛む。頭痛発作は4~72時間続き、寝込んだりして生活に支障が出る。吐き気やを伴うのも特徴だ。
一方、日本人のおよそ5人に1人が悩んでいるという緊張型頭痛は、首や肩の筋肉が緊張することで起こり、頭全体が締めつけられたような鈍い痛みが1~2カ月ほど続くこともあるという。「片頭痛の場合は、体を動かすと痛みが出るため、病院に行くことができなくなることも。
また緊張型頭痛は痛みが片頭痛ほど激しくないため、休まずに仕事や家事をする人が多いでしょう。