ビューティ情報『オミクロン株感染を防ぐ「1日2回の鼻うがい」医師が解説』

2022年1月21日 06:00

オミクロン株感染を防ぐ「1日2回の鼻うがい」医師が解説

しかし、乾燥した状態が続くなどして繊毛上皮細胞が傷んでしまうと、この働きは低下してしまいます。鼻うがいには、上咽頭を洗浄し、繊毛上皮細胞の働きを活性化させる効果があります」(堀田先生・以下同)

PCR検査では、鼻の奥の粘膜を綿棒でこすって検体を採取する。つまり、上咽頭は私たちが新型コロナウイルスに最初に「感染」する場所ともいえる。免疫の最前線である上咽頭の防御システムを強化することが、鼻うがいの狙いのひとつだ。

「さらに、吸気を介して運悪くコロナウイルスが上咽頭に入り込んでしまった場合でも、オミクロン株の潜伏期間はおおむね3日。ウイルスが増殖するまでの間に洗い流してしまうことが重要です。みなさんが日ごろ行っている『ガラガラ口うがい』で洗えるのは中咽頭(口の奥)だけで、上咽頭に多く付着しているウイルスは洗い流せません。うがいでウイルスを除去するという点においては、鼻うがいのほうが有効といえるのです」

’20年には、米国のオーガスタ大学で、新型コロナウイルス感染症の患者79人に2週間にわたって鼻うがいを実施したところ、重症化率が8分の1にまで低下したと報告されている。
「英国エジンバラ大学が’19年に発表した研究では、鼻うがいの習慣によってかぜの罹患期間が22%短縮され、家族への感染も35%減少したという結果が得られています。

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