ビューティ情報『“血圧が高い都道府県ランキング”東京・神奈川が下位の理由』

“血圧が高い都道府県ランキング”東京・神奈川が下位の理由

そう語るのは、調査をまとめた、日本高血圧学会理事で滋賀医科大学の三浦克之教授(公衆衛生学)。

日本高血圧学会の診断基準では、診察室での収縮期血圧(最大血圧)が140mmHg以上、拡張期血圧(最小血圧)が90mmHg以上の場合を高血圧と診断する。

■下位の大都市圏には受診率が低い背景も

食塩の取りすぎ、多量飲酒、肥満、運動不足などが高血圧を招く原因と考えられているが、女性は男性に比べ、飲酒が習慣になっている人は少ないはずだが……。

「40代、50代では男性のほうが多いのですが、50代後半あたりから女性の患者が増えてきます。女性は一般的に閉経後から肥満度が高くなる傾向があるので、それも増加の要因であることが考えられます」(三浦教授・以下同)

調査では、都道府県別の人口10万人あたりの患者数も公表。その数値が最も高かったのは栃木で、福島、山形、秋田、青森と続く。東北や北関東で高血圧の患者数が多い傾向があり、最小は京都だった。ご当地の料理をみる限り、野菜などの味付けには、だしなどのうま味を活用して薄味にしており、醬油の使用量が少ない地域は食塩の摂取量も低いようだ。


「都道府県別の傾向はこれから詳しく分析していきますが、『国民健康・栄養調査』のデータと比較しても、食塩摂取量の平均値が高い都道府県は、高血圧の患者数が多いことが改めてわかりました。

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