2022年12月1日 06:00
円安で移植費用が5億円超…看護師を夢見る10歳のこのちゃんが生命の危機に
個人ではどうにもならないので、みなさんのご支援をたまわらなければなりません」
渡航費、現地での医療費、滞在費などが、円安により、以前の1.5倍近く必要になった。11月29日時点で、必要とする額の8.6%しか資金が集まっていないのが現状だ。
■葛藤もあったが娘の「生きたい」の声に移植挑戦を決意
このちゃんは、小学校から始めたヒップホップダンスが趣味の、活発で物おじしない女の子だった。
「異変が起きたのは2020年6月、8歳のとき。せきが出て、だるく疲れやすくなって。最初は風邪だと思っていました」(好秀さん)
しかしクリニックの処方薬を飲んでも病状が改善せず、病院で血液検査や超音波検査をしたところ、心不全が判明。緊急入院となった。この日から夫婦交代で、病院の集中治療室通いが始まった。
「コロナ禍のために面会が1日30分〜1時間に制限されていたので、さみしくないかと心配でした」(好秀さん)
「入院当初は面会に行って私の顔を見ると泣き顔になるんです。胸が締め付けられる思いでした。自分たちが暗い顔をしてはダメと、病室では笑顔で接するように、夫婦で話し合いました」(瑞美さん)
たくさんの点滴につながれる娘を見て、病室から出ると涙があふれ出てくる。