アンチエイジング研究の第一人者が指摘する「日本人に圧倒的に不足している栄養素」とは
ナッツやアボカドなどには良質なコレステロールが含まれています」
脳の炎症を抑え、血管を丈夫にするには、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂、葉酸の3つも重要。魚介類や野菜にもさまざまなビタミンB群が含まれるが、この3つに加えて豊富なビタミンB群を含むのが豚肉だ。
「3つのうちの一つでも不足すると『ホモシステイン値』が高くなるといわれています。
ホモシステインは、悪玉アミノ酸とも呼ばれるもので、動脈硬化を引き起こし、脳と血管にダメージを与えます。豚肉はビタミンB₁、B₂、ナイアシン、パントテン酸、ビオチンなども含みます。ビタミンB群は体内で互いに助け合い総力戦で働く、とても優れた食材なのです」
強い抗酸化力を持つ「フィトケミカル」も十分に取りたい成分。抗酸化力が高いので、体をサビやコゲから守ることにつながる。フィトケミカルは、トマトやピーマン、なす、ブロッコリーなど、野菜や果物の鮮やかな色素部分に含まれる。
ポリフェノールやカロテノイドはその一種だ。
多くの健康効果が知られている納豆は、抗炎症作用のほか、骨粗しょう症の予防にも一役買ってくれる。納豆に含まれるビタミンK₂がカルシウム生成に働くのだ。