食欲の秋に実践したい、健康効果を高める「サンマの食べ合わせ」
「日本人に最もなじみ深い食べ方ですが、これを応用した私のおすすめは『サンマのお茶漬け』です。焼いたサンマの身をとり、冷やごはんの上にのせ、三つ葉やごまを散らしてから熱い緑茶をかけます」
三つ葉と一緒に食べることで、香りの相乗効果で食欲をそそるうえ、食物繊維や良質なタンパク質が取れる。
「食材の栄養効果のほか、緑茶のカテキンによって、頭がさえる作用が得られます。また、ごはんは炊きたてよりも一度冷まして食べるとレジスタントスターチが約1.6倍に。腸内環境を整える作用が増強されます」
これら相性がいい食材があるいっぽう、できれば避けたい組み合わせもある。漬け物がその一例だ。
「サンマを焼いたときに発生するジメチルアミンは、漬け物に含まれる亜硝酸塩と合わさると発がん性物質を作り出してしまう可能性があると指摘されています」
調理の際の注意点も。
「サラダ油は酸化しやすい性質があり、揚げたり焼いたりすると、料理自体が酸化しやすくなります。
サンマを炒めたりフライにする場合は、酸化しにくいオリーブオイルがおすすめです」
これから食卓に並ぶ機会が増えてくるサンマ。食べ合わせにも気を配って、秋の味覚の健康効果を余すところなくいただいちゃおう。