中高年の約半数が歯茎の衰えから発症――根元から溶けて抜ける「50代落ち歯」の恐怖
『最近、歯に物が詰まりやすくなった』、鏡でご自身の歯並びを見て『歯が長くなった気がする』、または、『冷たいものを食べると歯がしみる』といったことを感じたら、それはすべて歯茎が下がったシグナルです。ここで、正しい歯磨きをしてケアをすれば、歯の根元に虫歯はできずに、いつまでも丈夫で健康な歯をキープできます。歯の根元に虫歯ができたとしても、早期に発見できれば歯を削らないで進行を止めることができます」
’22年に「日本歯科保存学会」は、「根面う蝕」について、削らない治療を中心とする診療指針をまとめた。
虫歯の深さが0.5ミリ以内の初期虫歯には、「フッ化物」を含む歯磨き剤の使用を勧めている。
それをふまえて、宮本院長に歯と歯茎のケアの方法を教えてもらった。
■歯茎を下げない、虫歯を作らないケア3
【1】食後5分以内に口をゆすぐ
歯の根元の虫歯を予防するためには、食後すぐに歯磨きをすること。外出先で歯磨きができないときは、食事の後、5分以内に口をゆすぐことでも効果がある。
「水か液体歯磨きを口に含み、勢いよく歯と歯の間を洗い流すブクブクうがいでもいいので、食べカスを口の中に残さないようにしましょう」