中高年の約半数が歯茎の衰えから発症――根元から溶けて抜ける「50代落ち歯」の恐怖
【2】ブラッシングでプラークを取る
食後の歯磨きでは、特に歯と歯の境目のプラーク(歯垢)を取り出すが、力を入れすぎないようにしよう。
「歯間ブラシやデンタルフロスですき間にたまったプラークを取り除くのも効果的です。歯間ブラシは歯のすき間に垂直に差し込むのではなく、斜めに角度をつけると、歯のすき間を広げないでプラークをかき出すことができます。細めのものを選ぶといいでしょう」
【3】フッ化物を含む歯磨き粉を使う
歯磨きは、就寝前を含め1日2回、フッ化物の濃度が1400~1500ppm(1ppmは1万分の1%)の歯磨き剤で行う。
「ぬらした歯ブラシに2センチ程度歯磨き剤を付け、丁寧に磨いた後に、歯磨き剤を軽くはき出します。あまり力を入れすぎないようにするのがコツです。歯の表面をフッ化物で覆うことが大事なので、うがいをする場合は、少量の水で1回だけにしましょう」
年齢のほかに歯並びや治療など、歯の状態には個人差があるので、自己流の歯磨きでは予防に限界がある。歯の「かかりつけ医」を探して、歯だけでなく歯茎の状態もチェックしてもらいながら、歯の根元にも虫歯がないか見てもらいたい。
歯の健康をキープすることが、健康長寿につながる。50代のうちから口の中のお手入れをしっかり行っていこう。
日本の歯科医師たちによる、カンボジア国内の子どもたちの虫歯を減らすプロジェクトが2024年11月に発動!~カンボジア政府と協力して、虫歯のない世界を目指す~