ナノプラスチックに含まれる化学物質で子宮内膜症や流産の可能性も…市販の弁当容器、ペットボトルから数百万個レベルで溶け出す
プラスチックは光で劣化し、粒子が飲料に溶け出ます。1本あたり100万個のナノプラスチックを検出という研究結果も最近報告されています」
プラスチック製の密閉容器や、市販の弁当容器などからも。
「容器に水を入れ電子レンジに3分かけると、数百万のマイクロプラスチック、ナノプラスチックが発生したという論文もあります」
そのほか魚や貝など海産物を食べて体内に入る可能性も低くない。
「人体に入るルートはいくらでもあります。それぞれのルートがどれほど影響しているのかは、今後、調べる必要があると思います」
体内に入り込んだプラスチックは健康にどんな影響を及ぼすのか。高田教授は「今回の検出量はわずかで直ちに影響が出るレベルではない」と前置きしつつこう続ける。
「海外の論文ですが、マイクロプラスチックは血管を詰まらせ、心臓発作や脳卒中といったリスクが高まる、という研究結果が報告されています」
今回、高田教授らの調査で検出された、プラスチックの添加剤も健康被害の可能性があるという。「今回見つかったのは、光による分解を防ぐためにプラスチックに添加される紫外線吸収剤。
この物質の人体への影響は主に2つ考えられていて、1つは女性ホルモンの受容体とくっつくことでホルモンバランスを崩し、生殖機能が異常を来す可能性。