認知機能を維持するための生活習慣!「1日1万歩」が“逆効果”な理由
などがある鳥取大学医学部認知症予防学講座の浦上克哉教授は、こう話す。
「脳の神経細胞には、生活習慣病が大きなダメージを与えます。特に高血圧、糖尿病、脂質異常症の3つが、認知症とその予備軍であるMCIに悪影響を与えるんです」
これらの病気の共通項は「動脈硬化である」と浦上教授は続ける。
「生活習慣病によって血管や血流に大きな悪影響があり、脳の神経細胞の代謝にも悪影響が出ることで、神経細胞は弱って、死んでいってしまいます。したがって、日常生活を見直すことがMCIの予防・改善に結びつくといえるでしょう」
まずは、規則正しい生活から。
「朝、きちんと起きて歯を磨く、3食バランスよくとる、そして質のいい睡眠を取ることです」
仕事や家事などでは、指先をよく動かす作業が、認知症、MCI予防には重要だ。「指先を動かすといっても、パソコンのキーボードを打つより、手書きで文字を書いたほうがいい。パソコンは変換機能につい頼ってしまいますから、漢字を忘れたり、字が書けなくなったりするんです」
塗り絵や、クロスワードパズルなども効果的だという。
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次に、運動も非常に重要だが、ただ長時間歩くだけでは、むしろ逆効果になることもあるというから要注意だ。