理科が苦手な人でも楽しく『東大の先生が教える 食と栄養』

毎日の生活の中で役立つ食と栄養の知識栄養の基礎知識や食に関する疑問などをわかりやすく解説している新刊『文系のための 東大の先生が教える 食と栄養』が発売された。
同書は月刊科学雑誌『Newton』を発行しているニュートンプレスによるものであり、「文系のためのめっちゃやさしいシリーズ」として発売。東京大学大学院農学生命科学研究科の特任教授である加藤久典氏が監修を担当し、A5判、カラー2色刷、304ページ、定価は1650円(税込)となっている。
コラーゲンを食べると美しい肌になる?私たちの体のもととなるのは食事だ。また、食事は人生の楽しみでもある。食事で得られる栄養素は、私たちの体を形作り、活動するエネルギーになる。食と健康は全ての人にとって身近な問題であるだけに、世間には食に関する情報があふれかえり、その中には間違っているものもある。
たとえば、美しい肌になるためにはコラーゲンを摂るとよいとされるが、食事でコラーゲンを摂ったとしても、体内で分解されてしまい、そのまま皮膚の材料になるわけではない。
また、ブルーベリーが目によいというのは、常識のように信じられているが、それを証明する充分な根拠はない。