カナダの化粧品業界へも影響 EUの動物実験禁止【カナダ】

新製品の開発を前に大きくはだかる問題に悩む化粧品メーカー3月19日、canada.com ではEUの化粧品に対する動物実験禁止がカナダの化粧品業界へ与えている影響について伝えた。
3月11日、ヨーロッパでの動物実験を伴う化粧品の製造、販売、輸入の一切が禁止された。現在EUが動物実験禁止をするよう強く圧力をかけているのはアメリカ、中国だが、この影響は各国化粧品業界へも徐々に拡がりを見せている。
禁止法は今後新しく製造される製品に対してのみ適用され、過去の製品にまでさかのぼって適用される訳ではないが、新製品を開発するにあたり各国化粧品メーカーは岐路に立たされている状態だ。
カナダでは、モントリオールのロレアルやトロントのエスティーローダーが製品の大部分をEUへ輸出している。これらの工場では動物実験をしていないが、含有成分を製造する親会社では実験をしているものもある。
ヨーロッパとアメリカでの代替研究技術を世界へ拡大することが急務では?カナダでは動物実験を法によって義務づけてはいないが、メーカーが安全を証明するための代替方法は現在の所見つかっていない。
カナダの動物保護協会の Griffin 博士は語っている。