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抗肥満薬の新しい試み2014年10月5日、Hanyang(漢陽:ハニャン)大学(韓国)とユタ大学(米国)の研究者は、脂肪細胞をターゲットとした遺伝子治療に関して肥満マウスモデルで効果があったことを明らかにしました。
この研究成果は10月5日からNature Materialにオンライン版で公開されています。
抗肥満薬の現状現在市販されている抗肥満薬は消化管あるいは中枢神経に作用するもので、効果は限定なのに強い副作用が出ることがあります。
脂肪を過剰にため込んでいる脂肪細胞に直接働きかける薬剤は確実な効果が得られ、副作用も少なくなることが予想できます。
今回の研究脂肪細胞の表明にはプロヒビンという受容体があります。この受容体に結合したものは細胞内に取り込まれます。
今回の研究では脂肪細胞の核内に作用して、脂肪の燃焼を促進するオリゴペプチド(アミノ酸が複数結合したもの)と、プロヒビンを標的にして運び屋として働くオリゴペプチドを結合したものです。
肥満マウスに投与すると代謝が回復して、体重が20%以上減少しました。
この薬剤は肥満だけでなく、肥満が関連するメタボリックシンドロームに対しても効果が期待できます。