2014年12月3日 08:00
ヒト型セラミドが角質細胞タンパク産生促進 ナノ化で効果倍増
トランスグルタミナーゼと呼ばれる酵素はインボルクリンなどの外壁構成タンパクを結合させる酵素の一つ。
研究の結果三次元培養表皮モデルで、「ヒト型ナノセラミド」は、ナノ分散していない「ヒト型セラミド」と比較し、インボルクリンについては約2倍、トランスグルタミナーゼについては約2.5倍の産生促進効果があることを確認。
正常ヒト表皮細胞に「ヒト型セラミド」を添加するとセリンパルミトイルトランスフェラーゼというセラミドを合成する酵素の量が加えなかった場合の1.7倍に増加した。
考察ヒト型セラミドの効果は単なる不足したセラミドを補うことだけでなく、外壁を構成するタンパク質や、外壁のタンパク質の結合を促す酵素の量を増やすことが判明した。
この作用はヒト型セラミドをナノ化することにより倍加した。
さらに、角質細胞に含まれるセラミド合成酵素の発現にも影響を与えており、ヒト型セラミドのバリア機能促進に関する新しい機序となることが期待される。
(画像はプレスリリースより)
【参考】
・富士フイルムプレスリリース
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_0939.html
血管・血液を若返らせる5つの方法 肝臓専門医実践のメソッド