不整脈によって血圧が下がり、脳の血流が低下すると意識が遠のいたり意識を失ったりします。
「朝礼でずっと立っていたらめまいがして倒れてしまった」「立ちくらみの後に気絶してしまった」などは比較的よく聞く話ですが、これは状況が関係しているので心臓由来のものとは異なります。神経の調節が上手くいかずに血圧が下がってしまう「神経調節性失神」というもので、命には関わりません。
逆に、「ただ歩いていた」「ただ座っていた」などの状況で突然にめまいがしたり意識を失ったりするのは危険な兆候です。また、直前に胸の痛みや動悸などがあることも危険と言えます。
そのような場合には、医療機関を受診して検査を受けるようにしましょう。ただし、似たような症状だからといって必ず心臓由来とは言えませんし、その頻度はとても低いので検査を受けて異常がなければとりあえず安心して良いと思います。
それではまた、よろしくお願いします。
【PROFILE】
お名前(ふりがな):森大(もりだい)先生
専門科:循環器内科
年齢:29歳
勤務先:都内某病院
好きな女性のタイプ:優しさと個性のある人
初デートに連れていく場所は?:ダイニングバー
なぜドクターを志したのですか?:ケガをした友人に「大丈夫?」