睡眠時間が短いと「脳の劣化」が早まる!? それは真実なのか?
そうです。
老廃物のなかにはアルツハイマー病にも深く関連しているタンパク質アミロイドベータと呼ばれる物質もあると言われています。これを調べるために行われたのがマウスを用いた実験です。
マウスの脳の体液を調べたところ、起きているときに比べて、なんと2倍もの速さで脳内からアミロイドベータが取り除かれていたと報告されています。やはり睡眠は健康に生きていくために欠かせないものだということがわかりますね!
睡眠は脳をつくる
「睡眠は脳をつくる、脳は睡眠をつくる、睡眠は脳を守り、修復し、賢くする」という言葉があります。これは井上昌次郎・東京医科歯科大名誉教授が言ったとされる言葉です。睡眠がいかに脳に大きな影響を与えているかということがよくわかる言葉ではないでしょうか。
人は大脳を酷使した後は、睡眠が欠かせないと言われています。
みなさんも頭から湯気が出そうなほどに脳ミソを使った後は、ぐったりしてちょっと眠らないと頭が働かないという経験があるかもしれません。
それは決して怠けているから、ということではなく、人間が本質的に求める行動だったということが最近の実験で明らかになっています。
これからも睡眠に関する研究が進めば面白いですね!
Photo by Nima Fatemi