年をとると眠れなくなる、それって健康? 年配者に適した睡眠とはどんなもの?
昔はあんなによく眠っていたのに、年をとったら寝ていられなくなった……そんな声をよく耳にします。「健康でいるためには眠ることが大切というけれど、若い頃よりも睡眠時間が少なくなった」と不安になる方も多いようです。
年をとると睡眠時間が減る、その原因はいったい何!?
人間は年をとるにつれて、身体や脳が必要とする睡眠時間が変化します。個人差はあるものの、青年期は7時間ほど睡眠時間を必要としていたのに対し、60歳を超えると6時間ほどで足りるようになるといわれています。
しかし実は、必要とする睡眠時間が減ったからといって、免疫力などを司る成長ホルモンが分泌されにくくなるわけではないのです。
また、年配の方が「眠れなくなった」と感じる要因として考えられるのは、早朝覚醒の傾向が強まるということにあります。自然と朝4時、5時に目が覚めてしまうのです。
これは病気というわけではなく、体内時計のリズムが若い頃から変わってくるために起こる現象です。
睡眠満足度低下を食い止める、睡眠改善の施策とは!?
会社をリタイヤし、日々仕事に追われていたような生活から解放されたのに、睡眠の質の低下を訴える年配者は少なくありません。