朝、目覚めたときの不快感や、その日一日の日常生活への支障の度合いなどが問題となっている不眠。これに対してさまざまな睡眠治療が行われていますが、中でも西洋と東洋ではアプローチの仕方が異なるようです。
西洋医学が定義する、不眠症3つのタイプとは?
西洋医学では、不眠症は次の3つのタイプに分類されています。それは、1.入眠障害、2.熟睡障害、3.早朝覚醒です。
1の入眠障害は、いわゆる寝つきが悪い不眠で、いったん眠ることができれば朝までよく眠ることができますし、目覚めも悪くないというものです。
2の熟睡障害は、睡眠の途中で何度も目が覚めてしまい、寝ている間も夢を見ることが多いというものです。目覚めたとき、あまり眠った気がしないのが、このタイプの特徴です。
そして3の早朝覚醒は、夜寝るときは比較的スーッと眠れるのですが、夜が明けないうちに目が覚めてしまい、その後で眠れなくなって困るというタイプです。
東洋の中医学的不眠症その治療方法は?
一方、東洋医学とも呼ばれる中医学では、漢方を用いて不眠症治療が行われています。
漢方薬は、症状が改善し、入眠が早くなって、熟睡感も得られ、早期覚醒もなくなるという、西洋医学における3つの不眠症の症状すべてに働きかけてくれると考えられています。