睡眠の質は、眠りホルモンであるメラトニンの分泌量によって左右されます。でも、周囲が明るいとメラトニンがうまく分泌されず、ぐっすり眠ることができません。質の良い睡眠を確保するためには、照明の明るさだけでなく、色にも注意すると良いようです。
メラトニンの分泌量は光に左右される
LED電球が一般家庭に普及し、部屋につける照明の選択肢は増えました。オシャレな寝室を演出したいという人もいると思いますが、眠りの質を左右するので、慎重に選ばなければなりません。
本来、人間は眠るときに脳内で大量にメラトニンを分泌し、起きると分泌は抑制されます。でも、寝る直前まで周囲が明るいと、正しい働きができなくなってしまいます。その結果、眠りの質が下がってしまうのです。
実は、メラトニンの分泌は、照明の明るさだけではなく、色にも影響されているのではないかと考えられ、研究が進められています。ぐっすり眠るには、寝室の照明を選ぶときにメラトニンの分泌を邪魔しない色にする必要があるのです。
リラックス効果が期待できる照明の色が判明
仙台医療センターの実験によると、メラトニンの分泌を邪魔しない照明の色はオレンジ色のようだという結果が出ました。