「膀胱の体内時計」が良質な睡眠を確保するカギを握っていた!
突然、“膀胱の体内時計”と言われても「えっ、なにそれ!?」という感じですよね。そもそも、膀胱に体内時計などというものが存在するのか――頭の中は?マークだらけだと思いますが、今回はその謎をしっかり解明していきたいと思います。
膀胱の体内時計とは?
じつは私たち人間の体は、膀胱に限らず全身の臓器に体内時計が存在すると言われています。ただ、それらの役割は、臓器の重要な機能と関連していると考えられていますが、明確にはわかっていないそうです。
膀胱の体内時計は、1日の中で尿の蓄積を変化させる働きをもち、それが良質な睡眠をもたらしていると考えられてきました。
時計遺伝子が関わっていた!
それを証明するためにマウスを使った実験が行われました。その実験では、ろ紙についたマウスの尿のシミひとつを1回の排尿量として換算し、長時間にわたって尿の量を記録したそうです。
すると、マウスも人間と同じように起きている間は頻繁に排尿し、睡眠中はあまり排尿しないということがわかったそうです。
一方、体内時計を構成する時計遺伝子と呼ばれるものを消失させたマウスでは、このような差異がみられなかったそうです。
このことから、排尿のリズムが体内時計によって制御されているということが明らかになりました。