運動に『ベストな時間帯』と運動『してはいけない時間帯』
“自律神経の嵐が起きている”と言われるほどです。
脳卒中や心臓発作による突然死もこの時間に最も多く発生します。どうしても朝に運動しなくてはならない場合は、睡眠中の発汗による水分不足をしっかり補い、朝食を食べて消化器を動かし、副交感神経を働かせて自律神経を安定させた方がよいでしょう。
また、質の高い睡眠という観点からは、眠る直前の運動はおすすめしません。運動による興奮によって入眠が妨げられる可能性があります。眠る直前であれば、硬くなった筋肉をほぐすための軽いストレッチなどがよいでしょう。
Qより効果的な運動の種類を教えてください。
Aウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動を行うとよいでしょう。
1日1時間くらいできればよいですが、30分程度の軽い運動でもかまいません。負担が大きすぎず、楽しいと感じる運動の方が継続できてよいと思いますよ。
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久留米大学医学部環境医学講座 助教
ボディクロック研究会研究会員
松本悠貴 先生
長崎県長崎市出身。産業保健の立場から働く人の健康と睡眠を考える。日頃の睡眠習慣がからだの健康、こころの健康、労働現場における事故や生産性から対人関係の問題まで多岐に渡り関わっていることを労働者に伝え、健康指導を行う。