「睡眠慣性」ってなに? 引きずる眠気のメカニズムに迫る!
毎朝スッキリ目覚めて、気持ちよく会社や学校へ行きたい! そう思っている方はたくさんいると思いますが、現実はなかなかそうもいかないものですよね。でも、朝起きて頭がボーっとした状態が続くのはおかしいことではないようですよ。
起きても続く眠気
目覚ましが鳴って、眠い目をこすって何とか起き上がり、朝ごはんを食べる――でも、頭はいつまでもボーっとした状態のまま、なんてことがありますよね。これは英語で「sleep inertia」、日本語に訳すと「睡眠慣性」と呼ばれるものだそうです。
この睡眠慣性が強いと、「昨晩はあまり熟睡できなかったのかな」とつい考えがちですが、決してそういうわけではないようですよ。むしろ、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害を抱えている人は熟睡していないことがあるため、睡眠慣性が弱いこともあるのだとか。みなさんは睡眠慣性強めですか? 弱めですか?
睡眠慣性のメカニズムとは?
睡眠慣性の強弱は、覚醒直前の睡眠の深さに関係すると考えられています。つまり、深い眠りのときに起こされると睡眠慣性は強く、いつまでも頭がボーッとした状態が続き、浅い眠りのときであれば比較的、眠気を引きずらずに爽やかに起きられる、というわけです。