本当に睡眠障害? もしかしたらレビー小体型認知症かも!
高齢化が進む日本では、認知症になる人の数も相対的に増えています。認知症のなかで最も多いのはアルツハイマー型、二番目に多いのはレビー小体型認知症と言われています。レビー小体型認知症は睡眠障害と似た症状が出ることもあるのだとか……。
本当に睡眠障害?
睡眠障害だと思っていたら、認知症のひとつである「レビー小体型認知症」だったということがあるそうです。
この認知症は、脳のなかに「レビー小体」という特殊なたんぱく質が出現し、視覚情報の処理に影響を与えてしまうというもの。アルツハイマー型に次いで二番目に多いと言われ、具体的には次のような症状が現れます。
1.幻視(いないはずの人や虫が見えて、触ろうとして手を伸ばしたり、声をかけたりする)
2.筋肉がこわばり、動作がスローになる
3.これらの症状に波がある
なぜ、レビー小体型認知症が睡眠障害と勘違いされることがあるかというと「レム睡眠行動障害」でも似たような症状が現れるからです。
レム睡眠行動障害とは?
レム睡眠行動障害の特徴は、簡単に言えば、睡眠中に異常行動を起こすことで、次のような症状があります。
・睡眠中に大声で話をしたり、笑ったり、説教をしたりする
・睡眠中に手足を動かしたり、字を書くような動作をする
・睡眠中にベッドから出て、歩きまわる
これらの異常行動がレビー小体型認知症の症状に似ていることから、レム睡眠行動障害として診断され、本来の病気である認知症になかなか気付けなかったなんてことも起こりえます。