今年注目の“次世代スーパーフード”「ミドリムシ」!完全栄養食の秘密に迫る!
その名のとおり緑色をしていて、光合成によって栄養をつくり出す一方で、鞭毛(尻尾のようなもの)を持ち、水の中を自由に泳ぎ回ります。動物と植物、両方の特徴を持つ非常に珍しい生物なんです。
――ミドリムシはどのように増えるのですか。
単細胞生物なので、主に昼は光合成で栄養を蓄え、夜に細胞分裂をして増えていきます。非常に適応力がある生物で、太陽の光と水、二酸化炭素があれば育っていきます。その生産効率は稲の十数倍とも言われています。
含まれる栄養素は、59種類!!
Image Photo by H Matthew Howarth
――確かに、食物としてパワーがありそうですね。栄養の面ではどうなのでしょう。
ミドリムシは完全栄養食と言われていて、「ミドリムシとご飯だけ食べていれば理論的には生きていけるのでは」という人もいるほどです。
植物が持つビタミン類、魚のDHCなどに含まれる不飽和脂肪酸、水の中の生物が持つミネラル類など動物・植物両方の栄養素を持ち、その数は59種類にものぼります。また「パラミロン」というミドリムシ特有の成分もあります。これは、無数の穴が開いている食物繊維の一種で、油やコレステロールなどを吸着し、排出するという特徴を持っています。