ペットボトルが手放せないあなた!「唾液」は大丈夫!? 【カラダジム】
硬いものがよいとか何回噛みましょう、などと推奨されることもありますが、まずは食べたいと思うものを食べ、口に楽しい刺激を与えて唾液を健康に保ってください。
唾液がそのひとの人生を左右する!?
――植田先生は、『長生きは「唾液」で決まる!』という本も出版されています。唾液が体に及ぼす影響は大きいのでしょうか。
植田先生:私が唾液と健康の関わりに関心を持ち始めたのは、1990年東京都内のリハビリ専門病院に勤務し、患者さんの口腔ケアを始めてからです。多くの患者さんは体に麻痺などがある状態で、食べたものがそのまま口の中に残っていたり、歯がほとんど虫歯になり根っこだけの状態になってしまっていたりと、それは大変な状態でした。
麻痺によって口の機能が低下し、唾液が満足に出なかったり口の中で循環させることができなかったりする状況だったからです。唾液が健全に出る人なら、歯磨きが2~3カ月間できなかったとしてもこのような状態にはなりません。
――加齢によって唾液が出にくくなるとも言われていますが。
植田先生:高齢で唾液が出にくくなる原因の8~9割は薬の副作用によるものです。さらに薬は、眠気を誘発するものも多いです。