不眠と不眠症はどう違う? 意外と知らない2つの定義
不眠と不眠症の定義または違いを説明することができますか? 不眠が続いたら不眠症? 残念ながらそれは違います。「自分は不眠症で……」と思い込んでいる人も、ただの不眠かもしれませんよ。
不眠と不眠症
「不眠」と「不眠症」――現在、世間ではこの2つの言葉がごちゃまぜになって使われているようです。そこで今回は、不眠と不眠症の違いについてまとめてみたいと思います。
不眠とは辞書を調べると「眠らないこと。また、眠れないこと」。一方で不眠症は、厚生労働省の定義では「入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害などの睡眠問題が1ヶ月以上続き、日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現する病気」とされています。
また、1.長期間にわたり夜間の不眠が続く、2.日中に精神や身体の不調を自覚して生活の質が低下する、この2つが認められたときに不眠症と診断されるという説明も。
一過性か長期性か
つまり、不眠とは一過性の状態のことで、ストレスや心配事といった、睡眠を妨げる障害がなくなれば解消するものを指し、不眠が続き、日中の生活に支障をきたすようになったときに初めて不眠症と診断されるのです。