三交代勤務でもよい睡眠を! 管理職ができるシフトの組み方
人間の脳には、生体リズムを作る体内時計が備わっており、日光を浴びることでそれが刺激されます。体内時計が刺激されると、体温や血圧が上昇して、睡眠に向けた生体コントロールがはじまるのです。
そのため、日光を浴びる時間が極端に少ない夜勤は、どうしても生体リズムが狂いやすくなってしまいます。本来、休息のための時間である夜に働く夜勤は、心身ともに負担がかかりやすい勤務形態なのです。
生体リズムを合わせやすいシフト組みが大切
三交代勤務者のなかには、日勤後に深夜勤を入れて、休みをまとめて取りたいと考える人がいます。しかし、たとえそれが従業員の望みだとしても、どこかでまとまった休みをとるからと、定期的な休息をないがしろにするようなシフトの組み方では安全面に問題があります。
業務の都合上、そういったシフトを作らざるを得ない状況があるかもしれませんが、できるだけ睡眠時間を確保できるように心がけてください。例えば、勤務間隔と夜勤の連続回数に注意して、日勤・準夜勤・深夜勤・休日といった、生体リズムに同調しやすくしてあげるとよいでしょう。
管理職には、従業員の健康を守る義務があるので、上質な睡眠と休息が取れるシフトとなるよう配慮を欠かしてはいけません。