大自然に生きる人々の「平均睡眠時間」は私たちとは違うのか?
現代社会を生きる私たちにとってなくてはならないもの――それは電気です。電気がなければ、パソコンも使えない、電車も動かない、テレビも見られないと、何もできないのが現実です。今や生活に欠かすことのできない電気は私たちにどのような影響を与えたのでしょうか。
電気を使わない人々の平均睡眠時間
アメリカの大学がアフリカ、南アフリカの人々の睡眠パターンを調べる実験を行いました。その人々は、現在も電気を使わずに生活している人たちです。私たちとは生活スタイルがまるで異なるのだから、当然睡眠状況も異なるのでは、と思いませんか。
ところが、その人々の平均睡眠時間は6.5時間で、たいして私たちと変わらなかったそうです。さらに、私たちは、彼らに対して、「陽が沈んだら眠り、陽が出たら起きる」というイメージを持ちがちですが、実は、日没後、平均3.3時間は起きているそうです。
この研究結果から、電気の利用が睡眠に影響を与えているとは言い切れないと考えられるようです。とても興味深い研究ではないでしょうか。
電気はあくまで間接的な原因?
ほかにもこんな研究報告があります。南米で、電気を使う先住民族と使わない別の先住民族の睡眠を調査したというものです。