私たちの健康を守る「抗体の濃度」には睡眠が大きく関わっていた!
いくつになっても健康で楽しく暮らしたいですよね。最近は、「寿命だけでなく健康寿命を延ばす」という試みが各所で実施されているようですが、睡眠もそこには一役買っているようです。今回は睡眠が私たちの健康に深く関わっているというお話です。
抗体って何?
抗体とは、体内に入ってきたウイルスなどの異物に抵抗する物質のこと。私たちの体内では、気づかないうちに抗体が日々つくられていると言われています。
抗体をつくり、健康な状態を保つ働きを免疫機構と呼びます。通常であれば、抗体は自分の体を攻撃することはないそうですが、免疫機構に異常が生じると、攻撃してしまうことがあるのだとか。
そのような異常な働きによって起こる病気が実はたくさん。
橋本病や潰瘍性大腸炎、関節リウマチ、悪性貧血、男性不妊症などがそうです。
現在、異常が生まれる仕組みはまだ解明されていないそうです。
睡眠は健康に直結する!
抗体と睡眠の関係性を示す実験があります。それは、被験者に肝炎ワクチンを接種し、一晩起きているグループと睡眠をとるグループに分けるというもの。
そして、4週間後に血液を採取し、抗体の濃度を測定しました。抗体濃度が高いほど、健康を守る免疫力が高いことを意味します。