「人々が寝不足になってくると株価が上昇する」。一見するとなにかの冗談かと思ってしまいそうになりますが、寝不足と株価、実はこの両者には強いつながりがあるのです。なぜ寝不足になると株価が上昇するのか?その謎を紐解いてみましょう。
寝不足に注意!株価と睡眠時間は反比例する!
一時期の深刻な不景気を乗り越えて、ここ3年間、日経株価は安定して上昇しています。興味深いのは株価と、総務省が5年ごとに調査を行っている『社会生活基本調査』による平均睡眠時間との関係です。
調査結果によると、15歳以上の男性の平均睡眠時間が減ると株価平均は上昇し、逆に平均睡眠時間が増えると株価の平均が下降するという、反比例の動きを見せているのです。
確率を見てみるとさらに一目瞭然で、平均睡眠時間が減った場合、株価平均は8割の確率で上昇しており、増えた場合にはなんと10割の確率で下がっています。つまり、寝不足の際には株価が上がるという結果になっているのです。
どうして寝不足だと株価が上がるのか?
では、なぜ人々が寝不足だと株価平均が上がるという結果を招くのでしょうか。大和総研グループ投資戦略部の吉野貴晶氏が同社のコラムによると、寝不足、すなわち睡眠不足が起きているということは、仕事が忙しく充実していることを意味しているとも考えられるそうです。