何日も寝てしまう睡眠障害「クライン・レビン症候群」とは?
疲れた状態で眠ったとき、起きたら1日近く経っていたという経験はないでしょうか? 1日のほとんどの時間を睡眠に使ってしまったと後悔したこともあるでしょう。しかし、これから紹介する「クライン・レビン症候群」は、その比ではない驚きの睡眠障害なのです。
「クライン・レビン症候群」とは?
クライン・レビン症候群とは、数日から数週間という長期間にわたって眠ってしまう睡眠障害で、日本では「周期性傾眠症」とも呼ばれています。
世界規模でみてもとても珍しい病気で、まだ1000例ほどしか報告されていません。
発症するタイミングは本人にもわからないらしく、ある日突然強い眠気に襲われ、その日から毎日16~22時間眠るという状態が、長い場合は何年も続いてしまうそうです。
発症者は10~20代の若者がほとんどで、なかでも男性のほうが多いのですが、この数年間で女性の発症例が増えてきていて、「眠れる森の美女症候群」という別名が付き広く知れ渡るようになりました。
クライン・レビン症候群の実例
クライン・レビン症候群の具体的な症状は、人によって少しずつ違うそうです。世界的なニュースになった事例をご紹介します。