ジーンクエストと新潟大学、ニンジンの摂取と低肥満度を結び付ける遺伝子型を同定
株式会社ジーンクエスト(本社:東京都港区、代表取締役:高橋 祥子)および、新潟大学医学部血液・内分泌・代謝内科研究室(新潟県新潟市、藤原 和哉特任准教授、曽根 博仁教授)は、日本人を対象としたゲノム解析による共同研究を通して、肥満度とニンジンの摂取頻度との関連に影響を及ぼす遺伝子型を初めて同定しました。また、この成果は専門誌「Nutrients」にて2021年9月30日に公開されました。
◆研究結果の概要
同じような食事をしてもなぜ人によって肥満度が違うのかという問題は、栄養学の大きな課題です。それぞれの人を作り上げている遺伝子全体の集まりをヒトゲノムといい、その基本情報の大部分は人類共通ですが、一部に個体別にみられる遺伝子の多様性(=多型)は、体質の個人差に影響することが知られており、現在遺伝子の多様性と、個体間の形質、形態、さらには生活習慣・生活習慣病などとの関連が世界的に研究されています。
野菜を多く摂る人は肥満になりにくい、ということについても多くの研究で示されていますが、様々な野菜ごとに摂取頻度を細かく分類し、肥満度や肥満に関して、摂取頻度と遺伝子多型(一塩基多型・SNP、注1)