コレステロール管理の指標「LH比」の重要性について特集した記事を健康情報サイト「RAYDEL」にて公開
医学部の研究チームは、人間の血中コレステロールの比率によって糖尿病の発病リスクが変わるという研究結果を発表しました。(※1)
研究チームは約11万6千人の健康な中年層を対象にLDLとHDLの比率(LH比)によって4つのグループ(それぞれの平均LH比は1.37、1.81、2.19、3.06)に分け、約3年間での彼らの糖尿病の発病率を比較しました。
その結果、LH比が最も低いグループを基準にした時、基準以外のLH比が高いグループの糖尿病の発病率は、それぞれ18%(LH比1.81)、42%(LH比2.19)、92%(LH比3.06)にまで増加しました。
研究チームは「糖尿病の発病とLH比の相関関係を明らかにした最初の大規模な研究として、LH比の増加が糖尿病の危険性を高める独立変数であることを強く示唆している」と論文を通じて明らかにしています。
※出典:Limin Wei, et al. Low-density lipoprotein cholesterol: high-density lipoprotein cholesterol ratio is associated with incident diabetes in Chinese adults: A retrospective cohort study. J Diabetes Investig Vol. 12 No. 1 January 2021
■LH比は血管の健康管理にも役立つ
糖尿病と同様に生活習慣病の一つである「脂質異常症」