断熱性能、床暖房の健康への効果を確認 ~血圧抑制や住宅内での活動量増加、子どもの健康への寄与~
また、2020年のWHOガイドラインには、座っている時間を減らすことが全世代共通の推奨事項とされており、現在の新型コロナウイルス感染症流行下において懸念される人々の身体活動の減少、住宅内での座り過ぎの改善にも貢献する。
◆子どもの健康に関して
居間の暖かさや居間の床付近の暖かさ、脱衣所の暖かさにより子どもの疾病が抑制されると、継続的な通院による親子の身体的・精神的負担の回避に寄与する。
【調査手法】
現行省エネ基準の断熱性能に満たない住宅の居住者、現行省エネ基準の断熱性能を満たす住宅で主にエアコンを使う居住者と主に温水床暖房を使う居住者を被験者とする測定調査及びアンケート調査の結果を、適切な統計分析手法を用いて分析しました。
◇測定調査の内容
・温度および湿度(居間1mおよび床付近、寝室、脱衣所をはじめとした住宅各部)
・血圧(朝2回、夜2回/日の測定)
・身体活動量(装着型活動量計による測定)
・測定期間中の被験者の行動(行動日誌による記録)
◇アンケート調査の内容
・健康に関わる症状
・疾病の有無
・冬季における暖房の使用状況
・日常の生活行動
・住宅の建築情報
<参考資料1>
「断熱と暖房が大切」