~10月は骨の健康月間!~ 日本人の食事摂取基準の見直しとビタミンK2の新たな効能に関するコラムを公開
骨形成の際に必要な「オステオカルシン」というタンパク質にも関係しています。ビタミンKの中でも、納豆由来のビタミンK2は栄養状態をより長く維持できることがわかってきています。不足すると骨粗しょう症の原因にもなります。
骨のゴールデン・トライアングル
■ビタミンK2の新たな効果
先に述べたとおり、カルシウムを骨に沈着させる重要な役割を果たすビタミンK2ですが、「オステオカルシン」の働きにより、骨にカルシウムを運ぶだけでなく、適切な部位に留めるよう調節していると考えられています。55歳以上の約4,800名を対象とし、10年間研究された例では、ビタミンK2摂取量が多いほど心臓病の発症率、死亡率、動脈石灰化度が低いことが判明しています。これは同じビタミンKの中でもビタミンK1には見られませんでした。
ビタミンK2の新たな効能
※Geleijnse et al. (2004) J. Nutr. 134, 3100
また別の研究では、女性ホルモンの影響を受け、骨粗しょう症を発症しやすい閉経後の女性約240名を対象とし、2群(プラセボ対比)に分け、ビタミンK2(MK-7)180μg(日)を3年間摂取した試験では、ビタミンK2(MK-7)