プレーンヨーグルトの香気成分の認知機能活性化効果を脳波測定により発見
当社は、今後も乳(ミルク)に関する知見をさらに深め、お客様の健康と豊かな食生活に貢献できる商品作りへつなげてまいります。
【発表内容の概要】
■第77回 日本栄養・食糧学会大会
発酵乳の香りが脳機能に与える影響を、認知機能を反映する脳波を測定し、明らかにしました。被験者が発酵乳、未発酵乳、蒸留水の香りを嗅いでいる際の脳波を測定、解析しました。その結果、発酵乳の香りを嗅いでいる際は、蒸留水や未発酵乳の場合と比べ、認知機能を活性化する効果があることが示唆されました。
■日本食品科学工学会 第70回記念大会
発酵乳の香りに認知機能を活性化する効果があることが明らかになったことから、プレーンヨーグルトの主な香気成分である酢酸、酪酸、ジアセチルの3種類について香りを嗅いでいる際の脳波を測定、解析しました。その結果、ジアセチルの香りには認知機能を活性化し、被験者の主観的な評価においても「思考力」を高める効果があることが示唆されました。
≪事象関連電位P300とは≫
事象関連電位P300は、ある特定の感覚刺激を与えられた時に、刺激の約300ミリ秒後に記録される脳波です。P300頂点潜時は、P300の波形がピークに達するまでの時間を示しています。