能登北陸震災をきっかけに、あらためて「口腔ケア」が注目されています。口腔ケアが行き届かないとリスクが高まる「誤嚥性肺炎」を防ぐために
■様々な疾患予防のために、日常的な口腔ケアが大切です。
口腔内には数百種類の細菌が生息し、5千億個以上の細菌が存在しています。食べカスをエサとする虫歯菌・歯槽膿漏菌・カンジタ菌・肺炎菌・緑膿菌などが生息し、これらの細菌が呼吸器疾患・心臓疾患・脳疾患・感染症・アレルギーなどの健康トラブルを引き起こすと言われています。私たちの口の中には免疫機能が備わっており、侵入する細菌やウイルスなどから体を守ってくれていますが、唾液の分泌量が減少する高齢者や、ストレスや過労で抵抗力が落ちた時などに口腔内の状態が悪化して免疫機能が低下すると、誤嚥性肺炎などの疾患や新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症のリスクが高まってしまいます。
お口の中でも特に“舌”には舌苔(ぜったい)と呼ばれる白や黄色の苔状の汚れが付着しており、この舌苔は口臭や様々な疾患の原因となる“細菌のかたまり”です。ご自分や大切なご家族の健康を守り維持するためには、舌苔を除去して舌表面を清潔に保つ口腔ケアを日常的に行い、免疫力を高めておくことが大切なのです。
「誤嚥性肺炎の予防」
■口腔ケアに「舌ブラシ」による舌磨きをおすすめします。