ビューティ情報『持久力の高い高齢者は作業記憶も優れる:新たな脳内メカニズムを解明』

持久力の高い高齢者は作業記憶も優れる:新たな脳内メカニズムを解明

【対象と方法】
研究は高齢者47人(65-74歳、うち女性29人)と若年成人49人(18-24歳、うち女性23人)を対象に実施しました。作業記憶能力の評価のため、参加者はパソコンで言語性および空間性Nバック課題※4を行いました。これらの課題は作業記憶の負荷がない低難度の0バック条件、負荷の低い1バック条件、負荷が高い高難度の2バック条件に分かれていました。課題成績として、反応時間と正解率を評価しました。課題中は、近赤外光脳機能イメージング装置で前頭前野の酸素化ヘモグロビンおよび脱酸素化ヘモグロビン濃度の変化を測定し、脳活動を評価しました。また高齢参加者の有酸素能力評価のため、自転車エルゴメーターによる運動負荷試験によって換気性作業閾値※5を測定しました。

持久力の高い高齢者は作業記憶も優れる:新たな脳内メカニズムを解明

Nバック課題の一例
持久力の高い高齢者は作業記憶も優れる:新たな脳内メカニズムを解明

実験の様子

【結果】
高齢者と若年成人で言語性および空間性Nバック課題の成績や課題中の脳活動を比較した結果、高齢者は若年成人よりも成績が低く(反応時間が長く、正解率が低い)、さらに高難度の課題中、高齢者では若年成人よりも前頭前野の多くの部位が活動していることがわかりました。この結果から、若年成人に比べて高齢者で作業記憶能力が低下していることと、高難度の課題を遂行するために前頭前野の広い範囲を動員していることを確認しました。

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