子育て情報『下の子が生まれたときだけじゃない!2歳児が赤ちゃん返りをする理由』

2019年12月20日 20:05

下の子が生まれたときだけじゃない!2歳児が赤ちゃん返りをする理由

「じゃあ、今日はおむつ履いてみようか!」と言って、受け入れて普段通りにトイレに誘うのです。そして、トイレでの親子のやり取りを、今まで以上に丁寧にしてあげましょう。「スッキリしたね」など、おしっこが出た気持ちよさを共感します。しばらくおむつ生活をしても問題はありません。この機会に、新しいパンツを一緒に選びに行ってもいいですね。子どもがパンツをはきたいと思う気持ちになるまで気長に待ってみましょう。

「子どもにはどんどん成長してほしい」と思うのが親心。ですが、先に先に進んでばかりいると子どもも疲れてしまいます。
時には赤ちゃんみたいな行動をしたくなることがあるのです。今は一時的に休憩している時期だと思い、否定したり怒ったりせず、子どもの気持ちに寄り添いましょう。

事例:引越しを機に赤ちゃん返りをした2歳児の対応方法

では、保育所で実際にあった事例をお話します。2歳のAちゃん。引っ越し前から、物を投げる、友だちをたたく、友だちのおもちゃを奪い取るという乱暴な姿が見られるようになりました。しばらくすると、指も吸い始めました。引っ越したことでの不安が出てきたようです。ママにお話を聞いてみると、お家でも同じような姿が見られるとのこと。


そこで、保育所でしたことは2つです。
・「あなたが大好き」と抱きしめる回数を増やすこと
・Aちゃんが大好きな遊びを1人の保育士がつきっきりで遊ぶこと

特にAちゃんの大好きな遊びを1人の保育士がつきっきりで遊ぶことが効果を発揮し、その日から友だちをたたいたり、物を奪ったり、指吸いしたりしなくなりました。赤ちゃん返りをしても、ほんの少しのきっかけで、子どもが落ち着くことが分かった事例です。

赤ちゃん返りは幼児だけの話ではありません。小学生になってもありますし、今、中3の我が家の息子でも同じようなことは起こります。そんなときは、「今、僕を見て! と訴えているんだろうな」と思って過ごしています。行きつ戻りつする子どもの姿を受け入れながら、親も子も成長していきましょうね。

著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。
息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.